独立したブログ記事を書くほどでもない最近の個人的な雑感をいくつか。

● Facebook

トレーニングやフィットネスについて何か知りたいことがあるとき、私が真っ先に情報を探しに行くところといったら昔は海外のインターネットフォーラムだったのですが、最近はそれがめっきり少なくなりました。その理由として、ひとつは私自身がもう新しく何かを模索するというフェーズではないというのもありますが、もうひとつ大きな理由として、世の中の流れ的に、かつてフォーラムで行われていたコミュニケーションが SNS で置き換わっているということがあります。

SNS では多くの優れた人達が興味深い投稿をオープンに行ってくれています。例えば、現在私が Facebook でフォローしている人を何人か挙げると、Alan Aragon、Greg Nuckols、Mike Israetel、Paul Carter・・・と続きます。

Facebook のフィードを開くだけで、素晴らしく質の高い情報に十分過ぎるほど触れることができます。SNS の情報はすぐ埋もれてしまうので、後からいざ「あれって何だっけ」と思ってもなかなか見つけられなかったりする短所もありますが、凄い時代になったものです。



● The Lowdown on Drugs

The Lowdown on Drugs - Part 3 | Kevin Levrone, Shawn Ray & Dorian Yates Speak Out!
上のリンクはちょっと前の Muscular Development の記事です。4部作の記事なのでいちおう Part 1Part 2、それに Part 4 もリンクしておきます。

薬物の話ですが、倫理的なことは別問題としてここでは触れないことにします。

Dorian は以前から薬物の使用について率直な意見を忌憚なく述べていますが、この Part 3 の記事では実際に使用した物質や量について語っています。実はここで Dorian が明かした薬物の使用は全く特別なものではありません。逆に薬物の使用量の少なさに驚愕したとか信じられないという反応の方が多いのではないかと思います。一般のイメージでは、プロビルダーというのは薬物をドカドカ入れて自らの生命を犠牲にするリスクと引き換えに競技生活を行っていると思われがちですが、必ずしもそういうわけではないようです。

ちなみに彼は、Ronnie Coleman はプロビルダーになった時点ではナチュラルだったろうと言っています。これ、サラッと言ってしまっていますがとんでもないことですよね。しかし、細かいことは書きませんが私もそれは大いに有り得ると思っています。

ある人がナチュラルかそうでないかというのはよく論争のタネになりますよね。

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● リーンゲインズ

Martin Berkhan という人が提唱するリーンゲインズ(http://www.leangains.com)というダイエットがあります。一日の大半を絶食する Intermittent Fasting、略して IF をベースにしたダイエットです。素っ頓狂なダイエット法かと思いきや、サイトの過去記事を見ると良質な情報がたくさんあり、この人は真っ当な科学的知識を持っている知性的な人であることが分かります。

個人的にはあまり試したいとは思えないダイエット法なのですが、その一方で、Martin 本人はその辺の胡散臭いダイエットトレーナーとは違って真っ当な人物に見え、また多くの成功したクライアントがいるということで、私にとっては長年の不思議なダイエット法でした。

現在、この人はネットから姿を消している状況らしいのですが、検索してみたら最近 Lyle McDonald のフォーラムここなどで話題に上がっているのをみました。体脂肪率 6% を年中キープしていたせいで脳が肉体に喰われてしまったのではないか?と Lyle は冗談半分で言っていますが、とにかく消えてしまったようです。

ちなみに、何とも微妙な話題で引っ張り出して恐縮なのですが、AthleteBody.jp のサイトも、私が初めて知ったときにはリーンゲインズを前面に押し出した作りになっていて、個人的には少しの「謎成分」が含まれていました。リーンゲインズで成功した人もたくさんいるでしょうし、リーンゲインズが必ずしも悪いダイエットだということもないのですが、今はより柔軟性を感じる作りになっていて前よりもずっと良いと思います。
AthleteBoby.jp - リーンゲインズやめました