「Still Would Stand All Time」は1990年のアルバム「Graffiti Bridge」に収録されている曲です。

この曲を一人聴いていると、何となく厳かな大晦日の夜という雰囲気を感じます。イントロの「ドォーン、ドォーン、ドォーン・・・」というのが除夜の鐘のようで、心が清められ、煩悩が祓われていく思いがします。

(※ これは私が勝手にそう思っているだけで、「ドォーン、ドォーン・・・」は鐘の音ではありませんし、歌の内容も大晦日とは全く関係ありません。また、私がこのアルバムで好きな曲を2つ選ぶとしたら、多分この曲と「Thieves In The Temple」になると思うのですが、もちろん「Thieves In The Temple」もお寺の歌ではありません。プリンスを聴き始めた頃、曲の意味も分からず熱心に聴いたアルバムなので、私にはこれらの曲に変なイメージが付いています。)

とにかく私は、最近この曲をよく聴いています。この曲を聴きながら外を歩くと、街の景色が違って見えることは確かです。

この曲のちゃんとしたスタジオフルバージョンは YouTube に見つかりません。下の動画は中途半端に第2ヴァースから再生が始まります。これは映画からのもので、何となくプリンスは創作ダンスの先生みたいです。

大晦日というのは別にこだわるポイントではないのですが、イントロから始まるものもリンクします。ただし、こちらはカラオケということで音が変にされています。


この曲のタイトル「Still Would Stand All Time」は何とも意味が判然としない表現です。実はこれは "time would stand still" の語順を引っくり返したものであり、ここでの "Still" は "まだ〜" ではなく "静止した" といった意味になります。このことは、遡ること1988年8月19日、オランダの Trojan Horse でのアフターショウの音源を聴くと分かります。なお、このときの音源はブートレグ「Small Club」として有名です。

このアフターショウの時点では曲はまだ作りかけであり、バンドメンバーは曲名もおぼつかない状態で演奏が始まります。プリンスがタイトルを連呼しているにもかかわらず、延々と "still will stand all time" と間違って歌うバックボーカルに痺れを切らし、6分10秒頃にプリンスはこう言います (笑)

Who's the fool singing "will", it's "would"! Time would stand still. Yes, it would!
"Will" って歌ってるバカは誰だ? "Would" だよ! (時制 は "would" で) 時の流れが止まるってことだよ。そういうこと!

また、この時点では歌詞もまだ定まっていないようです。和訳は自粛しますが、6分45秒頃からの歌詞と完成版の歌詞との落差が激しいのもご愛嬌です (苦笑)。まあ歌詞は置いといて、こちらのバージョンではプリンスの熱の籠もったボーカルや、その後の8分15秒頃からの、スタジオバージョンにはないギターソロの展開がとても印象的です。

All night, all day
Never on Sunday, always on Monday
Real slow on Tuesday, kinda fast on Wednesday
Circular motion on Thursday, rocky ocean on Friday
Pull a black box of paraphernalia out on you child, you know that’s Saturday night

この「Small Club」のライブバージョンは、スタジオバージョンの厳かな雰囲気とは対照的に、アフターショウらしく、畏まらずより親密な感じがします。


It's just around the corner
It's just around the block
This love that I've been waiting 4
A love solid as rock
A love that reaffirms that we are not alone
A love so bright inside U, it glows
それはすぐ先にある
それはすぐ近くにある
それは僕が待ち続けてきた愛
岩のように強固な愛
僕らは一人じゃないと再び確信させてくれる愛
君の内から眩く光る愛 - その煌々たる輝きに

And night and day would run 2gether
And all things would be fine
Still would stand all hate around us
Still would stand all time
Still would stand all time
夜と昼は境なく手を取り合うだろう
そして全ての物事が上手くゆく
僕らを取り巻く憎しみは全て静まるだろう
時は全て流れを静めるだろう
時は全て流れを静めるだろう

It's not a thousand years away
It's not that far my brother
When men will fight injustice instead of one another
It's not that far if we all say yes and only try
Then heaven on earth we will find
それは千年も先のことではない
それはそんなに遠い先のことではない
人々が互いを攻撃し合う代わりに不義と戦うのならば
僕らが肯定し受け入れる努力をするならば、そんなに先のことではない
僕らは地上の楽園を見つけるだろう

(All time)
(Still, still would stand all time)

No one man will be ruler, therefore Love must rule us all
Dishonesty, anger, fear, jealousy and greed will fall
But love can save us all (Oh Love)
何人たりとも支配者になることはなく、ゆえに愛が僕らを支配する
不誠実、怒り、恐れ、妬み、欲深さは破滅を呼ぶ
だが愛は僕ら全員を救ってくれよう

Love - oh Love, if U would just please give us a sign
Still would stand all time
Heaven (Heaven on earth)
Oh! (We all want 2 find)
We all wanna find it
Still would stand all time
愛よ、ああ愛よ、あなたが標を示してくれさえすれば
時は全て流れを静めるだろう
楽園、地上の楽園
誰もが辿り着きたがっている
時は全て流れを静めるだろう

We are not alone people (We're not alone)
Tell me, can U see the light? (Can U see the light?)
If U just open your eyes (Still would stand all time)
So much U will know
So much U will show
僕らは一人ではないさ
あの光が見えるかい?
目を開いてごらん
多くを知り、多くを示すことだろう

Love, Love, Love.
(It's not that far away if we all say yes and give it a try)
Gotta give it, huh, a try - yes! (Still would stand all time)
I, I say still
愛よ、愛よ、愛よ
そんな先のことではないさ、僕らが肯定し互いを受け入れるならば
試してみよう、受け入れてみよう
時は全て流れを静めるだろう

(So many times)
So many times I thought I could not make it
(Still would stand all time)
Life was closing in, I just knew, I just knew I couldn't take it
That's when Love opened its arms
And if U don't go inside
Still would stand all time (Still would stand all time)
もう何度も諦めてしまおうと思った
命も尽きかけ、もう耐えることはできないと思った
でもその時、愛が両腕を広げてくれた
もし中に入らなければ
時は全て流れを静めるだろう

U better run 2 the light
Leave your past behind (All things will be fine)
And still would stand all time
光に向かって駆け出そう
過ぎ去ったことは置いていこう
全ては上手く行くだろう
時は全て流れを静めるだろう