「My Tender Heart」はロージー・ゲインズの歌う曲です。この曲のベーシックトラッキングは1990年7月、ヌードツアー中のロンドン滞在時に行われました。この時の一連のスタジオセッションでは、「Daddy Pop」、「Schoolyard」、「Walk Don't Walk」、そしてロージーのソロプロジェクト用に様々な曲がレコーディングされました (PrinceVault のこの曲のリンク)。この曲は「Schoolyard」と同時期のセッションで作られたということなので、ロージーもさぞかし切り替えが大変だったのではないかと想像します。また、この曲はプリンスとロージーとの共作になります。歌詞の表現にプリンスらしいこなれ具合が見られないような気がするので作詞はロージーかと思われますが、それでもとても美しい詩だと思います。それにロージーのボーカルも素晴らしく、沁々と印象に残る曲だと思います。


「My Tender Heart」は、私にとっては長年の思いが詰まった曲です。「Diamonds And Pearls」のビデオコレクションかあるいは何かのテレビ特番かは忘れましたが、この曲はそこで一瞬だけ流れるシーンがあり、私はこれが素敵な曲だということはずっと知っていました。当時の私はこの曲を含んだロージーのソロアルバムがリリースされるのを心待ちにしていましたが、そのプロジェクトは頓挫し、長年私はこれが全体としてどういう曲なのかを知ることができませんでした。

私の願いがようやく叶ってこの曲の全体を聴くことができたのは、後に「Blue」というブートを手に入れたときでした。ちなみに、このブートに収録されているバージョンの「Come」(Beatiful Experience TV Movie バージョンからデロデロデロデロの音を抜いたようなアレンジ) とそれにメドレーで繋がっている「Endorphinmachine」(オーバープロダクションなしの素晴らしいバージョン)、そして「Space」(シンプルで曲の良さが引き立つアレンジ) は、私は個人的にはオフィシャルリリースされたバージョンよりも数段好きです。

この曲はビデオもとても素敵です。秋頃の季節の移り変わりになるとふとこの曲を思い出します。プリンスについてブログを書くようになる前、2011年のブログ記事にもこの曲をリンクしています。

ところで、このビデオに登場する男性は凄い肉体をしていますが、どことなく元ボディビルチャンピオンのロニー・コールマンに似ているように見えます。ロニーは1998年から2005年までボディビル大会最高峰の Mr. Olympia タイトルを保持し、絶対的なチャンピオンとして君臨しました。しかしそれ以前のロニーは均整は取れているものの「細い」ことが弱点と言われていましたし、それにビデオの男性は顔がちゃんと判別できないこともあって、何となく重なって見えます。ビデオの男性は無言ですが、"Nothing but a peanut" とか "Yeah buddy" とか "Light weight" などと呟きながら収録していたのだろうか、と思ったり思わなかったり・・・まあこれは余談です。


[Verse 1]
I watch as the leaves turn from green to brown
And I know one by one they fall right to the ground
木の葉が緑から茶色に移り変わっていくわ
そして一片ずつ地に落ちていくのね

And I try not to wonder if I'll ever see you around
'Cause just like the winter you came in with a roar
And left without a sound
あなたに再び逢えるかは考えないようにしているわ
あなたはまるで冬のように轟きとともに訪れて
そして音も立てずに去ってしまった

I hope she loves you
I hope she really cares
'Cause any hope seems to die when you're not there
彼女があなたを愛し、あなたを大切にすることを願うわ
だってどんな願いもあなたがいないと絶えてしまいそうだから

[Chorus]
My tender heart, my tender love is all I have to give
What makes you think I could live without you
When I don't want to live
私の優しい心、私の優しい愛、それが私からあげられるもの
あなたなしで生きられるなんてどうして思ったの
それは私の望みではないというのに

[Verse 2]
I go to the park and sit under the tree
Where you would hold me, this was heaven
At least it was for me
公園へ出かけ木の下に腰掛けるわ
かつてあなたに抱かれた場所で
少なくとも私にとってそれは天国だった

And I lie in the dark, while you lied in your sleep
Oh how you told me you would love no other
Then you called out her name in your every dreams
そして私はあなたが眠る暗がりの中で寝そべる
あなたはもう誰も愛さないと言ってくれた
でもあなたは夢の中では彼女の名前を呼んでいたわ

I know the leaves fall when winter comes to town
But why did you have to let me down
やがて冬が街に来れば木の葉は落ちてしまう
でもどうしてあなたは私を落胆させてしまったの

[Chorus]
My tender heart, my tender love is all I have to give
What makes you think I could live without you
When I don't want to live
私の優しい心、私の優しい愛、それが私からあげられるもの
あなたなしで生きられるなんてどうして思ったの
それは私の望みではないというのに

[Breakdown]
Baby...
I can't live without you, boy
My mind says the show must go on
But my heart says how can it when my baby's gone
Oh how you told me that you'd love no other
Then you called out her name... called out her name
You see what I'm tryin to say
You must be careful when you say the words I love you
Be sure it's what you mean
Yeah that's right... I walked out the door
But no sooner then I got on the other side of the door
You know what?
I knew, I knew I had to have you back
I just knew it baby
私はあなたなしでは生きられないわ
頭の中では舞台を続けなければと思っても
心の声はあなたなしではできないって言うの
ああ、あなたはもう誰も愛さないと言ってくれた
でもあなたは彼女の名前を呼んだわ
私の言おうとしていることは分かるでしょう
愛してると口に出すなら気を付けてほしいの
嘘の言葉は決して言わないって
そう、だから私はドアを出て行ったわ
でもドアの向こう側に踏み出す間もなく
私にはあなたが必要だって分かったのよ
私にはあなたが必要なのよ

[Chorus]
My tender heart
My tender love is all I have to give
What makes you think I could live without you
When I don't want to live
私の優しい心、私の優しい愛、それが私からあげられるもの
あなたなしで生きられるなんてどうして思ったの
それは私の望みではないというのに