「I Wanna Be Your Lover」はプリンスのセカンドアルバム「Prince」(1979年) からの曲で、プリンス最初のスマッシュヒットです。

私は普通、誰かが「プリンスのこの曲が好き」と言う時、「へぇ、この人はなぜそう思うのだろう?他の曲でなく、なぜその曲なのだろう?」と、曲そのものだけでなく、ついつい理由の方にも興味が湧いてしまいます。しかしこれは例外です。「I Wanna Be Your Lover が好き」と言う人に「何で?」と聞くことほど野暮なことはありません。この曲が好きだと言うのに理由なんか要りません。

ちなみに、この曲は、コリーヌ・ベイリー・レイ (Corinne Bailey Rae) という UK のアーティストがカバーしています。私は、2011年のコリーヌの来日コンサートで、この曲をライブで聴きました。演奏前に「私が大好きな曲なの」とこの曲を凄く嬉しそうに紹介したのが印象に残っています。キラめくようなアレンジと気だるいボーカルがちょっと合っていないカバーなのですが、コリーヌは凄く楽しそうに歌っていました。
コリーヌ・ベイリー・レイの「I Wanna Be Your Lover」カバー

今回、この曲を聴きながら何度も見てしまったのが、プリンス初めての TV 収録となった、American Bandstand という番組での、ディック・クラークとのインタビューです。プリンスは凄く若くて、「デモを作ってオファーを受けたのは何年前だったのか?」という質問に、言葉では答えずにディックの顔に向かって指を4本立てて応答します。また、当時は2才若い設定だったので、年齢を19才 (実際は21才) と言ったり、「アルバムの楽器を全て演奏したのか?」と聞かれて「Maybe (かもね)」と答えたり、演奏できる楽器の数を聞かれ、長い沈黙の後にようやく答えたと思ったら「Thousands (数千)」と言ったり、天邪鬼な受け答えをします。ちなみに、収録に前もって、バンドメンバーは一言も発するなとプリンスに言われていたそうです。当時のメンバーで女性キーボードのゲイル・チャップマン (Gayle Chapman) だけ、名前を呼ばれた時に思わず笑顔で「ハロー」と口を動かすような仕草を見せて、ちょっと愛想が良いのが面白いです。

曲の方は、「I wanna be the only one that makes U come」の後、ポーズを取ってから「running!」と言うところが気を引きます。リンクは短くエディットされたもので、アルバムバージョンでは、歌の後は軽くジャムっぽくなって6分近い長さになります。


I ain't got no money
僕はお金を持っていない
I ain't like those other guys U hang around
僕は君とつるんでいる他の奴らみたいじゃない
It's kinda funny
でもおかしいよね
But they always seem 2 let U down
あいつらはいつも君を落胆させているみたい
And I get discouraged
僕も落ち込んでしまう
Cuz I never see U anymore
だって君にもう会えないから
And I need your love baby, yeah
僕には君の愛が必要なんだ
That's all I'm living 4, yeah
それが僕が生きるすべてなのさ

I didn't wanna pressure U, baby
君に無理を言うわけじゃないんだ
But all I ever wanted 2 do...
だけど僕がずっとしたかったことは…

I wanna be your lover
僕は君の恋人になりたい
I wanna be the only one that makes U come... running!
君が会いに駆けてゆくたったひとりの人になりたい
I wanna be your lover
僕は君の恋人になりたい
I wanna turn U on, turn U out
君をドキドキさせて、ワクワクさせて
All night long, make U shout - Oh lover! Yeah
一晩中「ああ!」って叫ばせたい
I wanna be the only one U come 4
僕は君が求めるたったひとりの人になりたい

I wanna be your brother
僕は君の兄弟になりたい
I wanna be your mother and your sister, 2
僕は君のお母さんや姉妹にもなりたい
There ain't no other
他の誰にもできないようなことを
That can do the things that I'll do 2 U
僕なら君にしてあげられるよ
And I get discouraged
だけど僕は落ち込んでしまう
Cuz U treat me just like a child
だって君は僕を子供みたいに扱うから
And they say I'm so shy, yeah
皆は僕をシャイだって言うけど
But with U, I'll just go wild, ooh
君といる時は大胆になるんだ

I didn't wanna pressure U, baby
君に無理を言うわけじゃないんだ
But all I ever wanted 2 do...
だけど僕がずっとしたかったことは…

I wanna be your lover
僕は君の恋人になりたい
I wanna be the only one that makes U come... running!
君が会いに駆けてゆくたったひとりの人になりたい
I wanna be your lover
僕は君の恋人になりたい
I wanna turn U on, turn U out
君をドキドキさせて、ワクワクさせて
All night long, make U shout - Oh lover! Yeah
一晩中「ああ!」って叫ばせたい
I wanna be the only one U come 4
僕は君が求めるたったひとりの人になりたい