このブログは、私の生来のものぐさ癖により 2011 - 2013年ごろに更新がなかった時期があります。
その間、放置されたこのブログに訪れる人など誰もいないだろうと思っていたのですが、ある日ふとブログ管理画面を開いてみたら、数十件以上のユニークユーザアクセスがありました。全く更新が途絶えているのに何かの間違いじゃないのかと思いましたが、別の日に確認したらやはり同じようにアクセスがあり、どうやらこのブログは検索などを通して見ず知らずの人の目に触れることがあるのだと知りました。それを知って「おお、こりゃインターネットって凄い」とパソコンを覚えたばかりのおじいちゃんみたいな心境になったのですが、同時にこんな放置されたブログに訪れてしまう人には悪いなあという気持ちになりました。
そこで、その年に自分が知ったことの中から印象に残ったことをひとつ選んで、せめて年に一回くらいはブログを更新しようと思いました。そんな理由で昨年の2014年に思い浮かんだのは Bret Contreras のちょっと工夫を加えたブルガリアンスクワットでした。トレーニングって、小さな発見が意外と強く印象に残ったりするものですよね。
いちおう年一回以上のブログ更新は達成していますが、今年も私が触れた情報の中から特に印象に残ったものをひとつ選んで記事にしたいと思います。
● 女性の筋発達のポテンシャル
さて、女性は男性と比べて筋肉を増やしづらいとよく言われます。その主な理由として挙げられるのは、テストステロン生産量の少なさです。一般に、女性は男性と比べてテストステロンがわずかしか生産されないため、筋肉を増やすのに向いていないとされます。
それはその通りで、一般的にいって確かに女性が増やせる筋肉量は男性よりも少なくなります。しかし、筋肉の増やしやすさを男女で比較したとき、それを具体的なパーセンテージで表すとどれくらいになるのでしょうか?女性の筋発達のポテンシャルはテストステロンの生産に応じて極めて低く、せいぜい男性の 7% 程度でしょうか?それとも半分の 50% くらいはあるのでしょうか?
どちらにせよ、トレーニングで発達させられる筋量や筋力に関しては、女性は男性よりも不利であることは疑いようがありません。少なくとも私はそのように考えていました。
次の記事を読むまでは。
The natural muscular potential of women (女性のナチュラルでの筋発達のポテンシャル)
このリンクは Menno Henselmans という人の Bayesian Bodybuilding というサイトの記事ですが、その主張はこうです。
筋量や筋力そのものでいえば、確かに男性の方が勝っています。しかし、視点を変えて、スタート地点からの成長率を判断基準にすると、女性は男性に劣っていないばかりか男性を凌駕するケースもあるのです。私はこのような内容を予想して記事を開いたわけではなかったので、思わず「なるほど」と唸りました。
これで思ったのはベンチプレスの重量です。初めてのベンチプレスは、女性では 20kg バーを挙げられない人も珍しくありません。それがトレーニングを続けた結果、もし 30 - 40kg くらいを挙げられるようになったとしたら、成長率で考えると相当なものです。
一方、一般的な男性の初ベンチの重量は 30 - 50kg といったところでしょうか。女性が努力してやっといけるかという重量を男性ならば最初から挙げることができます。しかし、そこからの伸びを成長率で見るとどうでしょうか?ボトムでバウンドさせたりして重量にゲタを履かせる方法は色々覚えたかもしれません。しかし、きっちり挙げようとすると2倍前後かせいぜいそれプラスα程度という人が多いのではないでしょうか。
私にとっては、トレーニングと成長についてちょっと見方を改めさせる記事でした。
● リンク
Bayesian Bodybuilding: The natural muscular potential of women
(女性のナチュラルでの筋発達のポテンシャル)
Bayesian Bodybuilding: 9 Reasons why women should not train like men
(女性が男性のようなトレーニングをすべきではない9つの理由)
女性のトレーニングを様々な面から掘り下げており結構濃い内容の記事です。
また、私も過去の記事で女性とウエイトトレーニングについて個人的に思うことを書いています。
その間、放置されたこのブログに訪れる人など誰もいないだろうと思っていたのですが、ある日ふとブログ管理画面を開いてみたら、数十件以上のユニークユーザアクセスがありました。全く更新が途絶えているのに何かの間違いじゃないのかと思いましたが、別の日に確認したらやはり同じようにアクセスがあり、どうやらこのブログは検索などを通して見ず知らずの人の目に触れることがあるのだと知りました。それを知って「おお、こりゃインターネットって凄い」とパソコンを覚えたばかりのおじいちゃんみたいな心境になったのですが、同時にこんな放置されたブログに訪れてしまう人には悪いなあという気持ちになりました。
そこで、その年に自分が知ったことの中から印象に残ったことをひとつ選んで、せめて年に一回くらいはブログを更新しようと思いました。そんな理由で昨年の2014年に思い浮かんだのは Bret Contreras のちょっと工夫を加えたブルガリアンスクワットでした。トレーニングって、小さな発見が意外と強く印象に残ったりするものですよね。
いちおう年一回以上のブログ更新は達成していますが、今年も私が触れた情報の中から特に印象に残ったものをひとつ選んで記事にしたいと思います。
● 女性の筋発達のポテンシャル
さて、女性は男性と比べて筋肉を増やしづらいとよく言われます。その主な理由として挙げられるのは、テストステロン生産量の少なさです。一般に、女性は男性と比べてテストステロンがわずかしか生産されないため、筋肉を増やすのに向いていないとされます。
それはその通りで、一般的にいって確かに女性が増やせる筋肉量は男性よりも少なくなります。しかし、筋肉の増やしやすさを男女で比較したとき、それを具体的なパーセンテージで表すとどれくらいになるのでしょうか?女性の筋発達のポテンシャルはテストステロンの生産に応じて極めて低く、せいぜい男性の 7% 程度でしょうか?それとも半分の 50% くらいはあるのでしょうか?
どちらにせよ、トレーニングで発達させられる筋量や筋力に関しては、女性は男性よりも不利であることは疑いようがありません。少なくとも私はそのように考えていました。
次の記事を読むまでは。
The natural muscular potential of women (女性のナチュラルでの筋発達のポテンシャル)
このリンクは Menno Henselmans という人の Bayesian Bodybuilding というサイトの記事ですが、その主張はこうです。
It’s 100%. Women gain the same percentage of muscle mass as men during strength training. In fact, women gain as much size and sometimes more strength than men. The only difference is the starting point. Men start off with more muscle mass and more strength, but the relative increase in muscle size is the same between men and women.つまり、女性の筋発達のポテンシャルは男性と同等、100% です。女性はウエイトトレーニングにより男性と同等の成長率で筋肉を増やすことができます。
筋量や筋力そのものでいえば、確かに男性の方が勝っています。しかし、視点を変えて、スタート地点からの成長率を判断基準にすると、女性は男性に劣っていないばかりか男性を凌駕するケースもあるのです。私はこのような内容を予想して記事を開いたわけではなかったので、思わず「なるほど」と唸りました。
これで思ったのはベンチプレスの重量です。初めてのベンチプレスは、女性では 20kg バーを挙げられない人も珍しくありません。それがトレーニングを続けた結果、もし 30 - 40kg くらいを挙げられるようになったとしたら、成長率で考えると相当なものです。
一方、一般的な男性の初ベンチの重量は 30 - 50kg といったところでしょうか。女性が努力してやっといけるかという重量を男性ならば最初から挙げることができます。しかし、そこからの伸びを成長率で見るとどうでしょうか?ボトムでバウンドさせたりして重量にゲタを履かせる方法は色々覚えたかもしれません。しかし、きっちり挙げようとすると2倍前後かせいぜいそれプラスα程度という人が多いのではないでしょうか。
私にとっては、トレーニングと成長についてちょっと見方を改めさせる記事でした。
● リンク
Bayesian Bodybuilding: The natural muscular potential of women
(女性のナチュラルでの筋発達のポテンシャル)
Bayesian Bodybuilding: 9 Reasons why women should not train like men
(女性が男性のようなトレーニングをすべきではない9つの理由)
女性のトレーニングを様々な面から掘り下げており結構濃い内容の記事です。
また、私も過去の記事で女性とウエイトトレーニングについて個人的に思うことを書いています。
コメント
コメント一覧 (3)
ポテンシャルという点と、最近読了しました木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのかという本を踏まえてふと思ったことがあります。
書中に幾度と無く登場する以下の様な全盛時の木村政彦の一日のトレーニング強度と量を文字通りに受け取るとしたら、普通の人であれば死の危険もあるのではないかと思うほどなのですが、人間の遺伝的な素質として、疲労からの回復速度が異常に早いという事はあり得ると思われますか?
・ベンチ100kgを1時間1セットとして延々繰り返す(MAXは250kg)
・乱取り等の練習を10時間以上
・睡眠3時間
たしかフレックス・ウィーラーの遺伝子をどこかの研究機関が調べた所、とても筋肥大に有利なものだったみたいな話を聞いたことがあります。
木村政彦に限らず昔のスポーツ選手や格闘家などには異常なトレーニング量に纏わるエピソードが付き物ですが、このフレックスの様なタイプの延長線上に、そういったトレーニングする才能?とでも言いましょうか、そういう様なものもあるのかなぁと思いました。
ちなみになのですが、本当かどうかは知りませんが、一説によると木村政彦は心臓が特殊だったらしく、鼓動が通常と違い、2拍した後1拍休み、また2拍という感じだったようで、これは何万人に1人という異常に強い心臓に見られる特徴だそうで、これこそが強さの源ではないかという様な話もありました。
実は木村政彦という人のことは寡聞にして知らなかったので検索してみましたが、なぜこんな凄い人間を知らなかったのかと不思議です。とりあえず見た目で判断するだけでもとんでもない骨格ですね。逸話には誇張も含まれているでしょうが、あまりにも規格外れで正直よく分かりません(><)
回復能力についてもよく分かりませんが、ひとつ言えるのは「練習」だから、というのがあるのかもしれません。例えばウエイトリフターなどもバーベルを使いますが練習は長時間やったりしますよね。ボディビルトレーニングを想像すると「ありえない」となってしまいますが、それとはちょっと質が異なるトレーニングなんだと思います。何にしろ凄いことには変わりませんけどね。
なるほど、トレーニングの前提がちょっと違うのですね。ついついボディビル的なトレーニングを想像していました。
私も正直この本を読むまでは、木村政彦の名前は知っていましたが、数多の柔道からのプロレス転向者の先駆け程度にしか思っていませんでした。
全盛期の写真を見るとゴリラのような体格で驚きますよね。何よりあの肩幅が尋常ではないです。
ある暑い日に師匠から扇いでくれと頼まれて、畳を団扇代わりにしたという逸話が大好きです。
ついでに書中の他のウエイト関連のエピソードもご紹介しますね。
・ストレートアームのプルオーバーで90kg(若木竹丸は105kgだったそうです。)。
・ベンチプレス80kgを連続して600回。
・直立姿勢で両腕を前に出し、その上で100kgのバーベルを手首から肩へゴロゴロと何度も転がした。
ちなみに書中で窪田登さんが、昔のウエイトトレーニング事情を少し紹介されていたのですが、当時はラックというもの自体が無く、ベンチのような台とバーベルのみしか存在しなかったらしく、つまりはこの木村政彦のMAX250kgというのは、自分で地べたからバーベルをスタートポジションまで持っていくのも込みでの重量ということになるんですよね・・・。
窪田さんは、現代の環境ならこれにプラス数十キロは挙がっているのではないかという様な事を仰っていました。
読んでいて目が点になりましたが、きちんとした器具でやれば300kgくらい行っていたのかもしれませんね。つくづく怪物です。