コラジェン、グライコジェン、ケイスィーン、キートン…などと意味不明な言葉を発しており、というわけではないのですが、何のことを言っているか分かりますか?強調する音節を太字にすると、ラジェン、グライコジェン、ケイスィーン、キートンです。

カタカナの科学用語には元の英語の発音とはかけ離れたものが数多くあります。前回のブログ記事でロイシンが出てきましたが、ロイシンの英語の綴りは leucine です。この綴りを英語として素直に読むと「ルースィーン」となりますが、その通りで、ロイシンは英語だと「ルースィーン」と発音します。

小ネタとして、このように日本語と英語とで発音が全然違う言葉をいくつか挙げたいと思います。
  • コラーゲンは英語では collagen (ラジェン) と発音します。グリコーゲンは英語では glycogen (グライコジェン) です。どちらも強調を付ける場所が日本語とは異なるので、全然違う言葉に聞こえます。
ちなみに、日本語と英語って、発音に関しては共通点がないと言っていいくらい違いますよね。発音はカタカナで表記しましたが、「ラジェン」の「」も「ラ」も「ジェン」も、どれも日本語にはないような音で発声されます。

また、上に挙げたように「-gen」は「ゲン」ではなく「ジェン」の発音になります。アンドロゲンは、英語では androgen (アンドロジェン) です。エストロゲンは、英語では estrogen (エストロジェン) です。
  • ミルクプロテインに含まれるカゼインは、英語では casein (ケイスィーン) です。カゼインとケイスィーン…何だかかすりもしない感じです。
  • 低炭水化物ダイエットでよく出てくる用語のケトンは、英語では keton (キートン) です。ケトン体ならキートン体、まるでキートンの決死隊…よく分かりませんが。
ということで、小ネタとして、日本語での発音が英語と全然違う言葉で、ぱっと思い付いたものをいくつか挙げてみました。