OneH

主にトレーニングとダイエットのブログ。それとプリンス。

1ヶ月前の日曜日、天気予報を見たら23度くらいまで上がると書いていて、こんなに暖かい日曜日はもうないと思ってふと海へ。
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この情景を見て何となく思い出したのが Rosie Gaines。90年代初めの Diamonds and Pearls の頃の Prince のバックアップシンガーです。ソロCDを出すはずだったのに話が流れて(結局後年別レーベルでのリリースになったけど)、アンラッキーな人というイメージ。

これはもしちゃんとCDが出ていればシングルになるはずだった曲。当時ビデオまで作っていたようで、本人が youtube にアップしていました。実は Prince と一緒のときはあまり好きではなかったりするのですが、最近、この曲が頭の中で流れています。

Rosie Gaines - My Tender Heart

今回の大地震に端を発した一連の惨禍には心が痛みます。人の命は短くても価値を測ることができないほど大切なもの。

こういうとき、自分に何ができるか考えてみても簡単に答えは出せるものではないのかもしれません。世の中は個人の力ではどうしようもないことばかりですが、せめて後で振り返ったときに後悔のないようにしたいです。

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地震の被災地域で薬が不足しているというニュースが報道されています。具体的に名前が挙がっているものの一つに糖尿病患者に用いられるインスリンがありました。

メタボリックシンドローム、といったら最も代表的な疾患は2型糖尿病と思います。この疾病は進行次第ではインスリンや透析に定期的にお世話になる必要があり、これを切らしてしまうと大変危険な事態になり得ます。

2型糖尿病の予防・改善の方策に運動療法がありますが、最終的にグルコース制御(およびインスリン作用)を改善することが重要な目的になります。運動療法といったらウォーキングやジョギングのようなものを思い浮かべるかもしれませんが、グルコース制御への効果においては、レジスタンストレーニングは運動療法の中でも最適と言えるものです。

最近の研究を例にとると、2型糖尿病患者において、10週間のレジスタンストレーニングは、等カロリーのトレッドミルエクササイズと比較して、グリセミックコントロールにより良い結果が得られたという報告があります(Bweir, 2009, *1)。

また、最近のレビュー/メタアナリシスから引用します(Strasser, 2010, *2)

RT (resistance training) has a clinically and statistically significant effect on metabolic syndrome risk factors such as obesity, (HbA1c) levels and systolic blood pressure, and therefore should be recommended in the management of type 2 diabetes and metabolic disorders

レジスタンストレーニングは、肥満、HbA1c レベル、および最高血圧といったメタボリックシンドロームのリスクファクターの改善に臨床的、統計的に顕著な効果があり、従って、2型糖尿病やメタボリックディスオーダの管理に推奨されるべきである

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以下、余計なものかもしれませんが、余談です。

気にした方は少なかったと思いますが、前の某掲示板では、「糖尿病の人にはレジスタンストレーニングは向かない、あるいは危険だ」という主張が度々なされていたことを、私は長い間非常に心苦しく思っており、実はそれが今回の記事を書こうと思った大きなきっかけだったりします。

それを責めるわけではありませんが、ついでなので、その主張のおかしな点について触れておきたいと思います。

まず、その主張では、レジスタンストレーニングが糖尿病患者に向かない理由の一つとして、レジスタンストレーニングはグルコース/グリコーゲンを消耗する運動だから、というのが挙げられていたようです。しかしこれは逆で、これこそがグルコース制御においてレジスタンストレーニングが高い効果を示す理由に繋がるものと考えられます。

もう一つの理由としては血圧への悪影響が挙げられていたと思いますが、上の Strasser の引用にちらっと触れられていますが、これも科学ベースの結果とは逆の主張です。ただ、循環器疾患にまで話が及ぶと血圧だけの単純な話ではなく、こちらについてはいつになるか分かりませんが別の機会に書きたいと思います。

私の知る限り、糖尿病患者はレジスタンストレーニングをすべきでないというような主旨の論文はただの一つも見たことがありません。この記事に書いた通り、科学的にはレジスタンストレーニングは他の軽い運動療法よりも効果が高いという結果が得られています。

糖尿病患者の運動療法としてレジスタンストレーニングが勧められないとしたら、それは単純にジョギングなどと違って気軽にはできないことや、レジスタンストレーニングに対して人々の理解がないことが理由としては大きいのではと個人的には思います。

●参考

1) Bweir S, et al. Resistance exercise training lowers HbA1c more than aerobic training in adults with type 2 diabetes. Diabetol Metab Syndr. 2009 Dec 10;1:27.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20003276

2) Strasser B, et al. Resistance training in the treatment of the metabolic syndrome: a systematic review and meta-analysis of the effect of resistance training on metabolic clustering in patients with abnormal glucose metabolism. Sports Med. 2010 May 1;40(5):397-415.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20433212

3) Alan Aragon Research Review, November 2010
http://alanaragon.com
この記事はこの AARR を見ながら書いています。

最近あまり時間が取れなくて、せっかく掲示板を作ったのですがなかなか参加できていません。

さて、筋トレを趣味にしていると、「なんでそんな体に悪いコトやってるの?」みたいな目で見られたことはないでしょうか?一般的なイメージでは、有酸素運動は健康に良く、筋トレはどちらかというと健康に悪いように思われているように思います。

今回は、筋トレをしている人は健康のために有酸素運動をしなければいけないのか?そもそも筋トレって健康に悪いのか?という話を書きたいと思います。

まず、具体的に健康って何?ということになりますが、ここでは筋トレと生活習慣病(メタボリックシンドローム、カーディオメタボリックシンドローム)との関係について纏めます。具体的には肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病との関連になります。

私にとってはまだあまり気にするような話題ではないのですが、どちらかというと筋トレが健康に悪いというイメージを持っている人は多いのではないか、また、某所の情報から、まるで研究者の間では筋トレは生活習慣病のリスクがある人には危険だという認識になっているかのような印象を受けた人がいたのではないか、というのが引っ掛かっていたので、私はあまり詳しくはないのですが一度書こうと思っていました。

長くなるので最初に結論を書いておきます。

Q. そもそも筋トレって健康に悪いのか?
A. そんなことはありません。

Q. 筋トレをしている人は健康のために有酸素運動をしなければいけないのか?
A. いいえ。もちろん有酸素運動は行ってよいですが、筋トレをしている人にとって健康のために有酸素運動が「必要か」というと、現状の科学的エビデンスを元に判断すると、答えは「No」です。

こういう話って気になりますでしょうか?
…この記事は続きますが、気力のあるときに何回かに分けて書こうと思います。

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