OneH

主にトレーニングとダイエットのブログ。それとプリンス。

皆さん、「The Black Album」は好きですか?

私はもちろん好きです。オフコース、アイドゥ。

「Le Grind」は1987年に制作されながら一旦リリース中止となり、後の1994年にリリースされた、かの「The Black Album」のアルバムオープナーです。プリンス本人は、スピリチュアルな面からアルバムのリリースに肯定的ではありませんでしたが、この「Le Grind」に関しては特にリリースを躊躇すべき要素はないと思います。といっても当時のプリンスなので、少々歌詞が際どかったり、途中プリンスが「ハァハァ」と言い始めて場の空気を凍らせたりします。まあ、純粋に、最高な曲です。ピュアに最高です。

「The Black Album」は、元々のリリース計画ではアーティスト名のクレジットもタイトルもない、ただ黒いカバーの匿名の作品としてリリースされる予定でした。この曲の冒頭で、実は僕はプリンスだよ、と聞き取りづらい加工されたボソボソ声でアルバムの主が明かされる仕掛けになっています。


So U found me
Good, I'm glad
This is Prince, the cool of cools
Some of U may not know this but some of U may know
Some of U may not want 2 know
We are here 2 be of service
U can try 2 stop us but we'll come regardless
4 we are as strong as we are intelligent so come vibe with us
Funk Bible, the New Testament
やあ、僕を見つけたね
良かった、嬉しいよ
僕はプリンス、クール中のクールさ
君達の中には知らない人もいるだろうけど
中には知ってる人もいるよね
中には知りたくないって人もいるね
僕等はおもてなしを施しに来たのさ
止めようとしたってどのみちやって来るよ
僕等には力強さがあり、それと同じくらい知性もある
それじゃあ僕等とヴァイブしよう
ファンク・バイブル、新約聖書さ

People get ready, nouveau dance here
All the girls and all the boys get close, have no fear
We're gonna do the grind, y'all
Uh, gotcha where I wantcha
And girl, it's gonna feel so good, so good
Up and down, up and down on the beat, y'all
Like a pony would, pony would
Le grind
皆、行くよ、ヌーヴォーなダンスさ
女の子も男の子も全員近寄るんだ、怖がらないで
皆でグラインドしよう
うん、ぴったり、良い感じ
ねえガール、とっても良い気持ちになるんだ
上下に、上下に、ビートの乗せて
まるでポニーになったみたいに
ポニーになったみたいに
ル・グラインド

All the boys grab a girl, get down on the floor, ooh
This funky beat's gonna show U, uh
Gonna show U what your hips are made 4, uh
Nouveau, grind, come on
People, it's much 2 late, it's much 2 late 2 be shy
London, what does Big Ben say?
"Time 2 do the grind"
No hear U, say, "Time 2 do the grind"
Le grind
男の子は全員女の子を掴むんだ、フロアに倒れ込もう
このファンキーなビートが教えてくれるよ
君のヒップが何のために作られたのか教えてくれるよ
ヌーヴォー、グラインド、カモン
皆、もう遅いよ、恥ずかしがるにはもう遅すぎるよ
ロンドン、ビッグ・ベンは何て言ってる?
「グラインドのお時間だ」
君達も言うんだ
「グラインドのお時間だ」
ル・グラインド

Baby, I gotcha where I wantcha now
I gotcha where I wantcha, wantcha
Ce soir la chante all night long {2night sing all night long}
Ce soir la chante all night long
ベイビー、君とぴったり良い感じ
君とぴったり良い感じさ
今夜は歌うよ、夜通しで
今夜は歌うよ、夜通しで

Hey pretty mama, uh, with the long hair (Grind, grind)
Is that your boyfriend? Huh, I don't care (Grind, grind)
Cuz I can do, mm (Grind)
Said I can do tricks he could never do (Grind, grind)
When I get naked, we'll see the real U (Aah!)
Am I gettin thru? (Grind)
I got U where I wantcha, baby
Baby, baby
Piano man, put it where it feel good
Grind (Ow)
Grind, grind, grind, le grind
Grind, le grind
Grind
ヘイ、お髪の長いお嬢さん
そちらは君のボーイフレンド? フ、僕は気にしないよ
だって僕にはそいつには絶対できない技があるからね
ひとたび僕が裸になれば、本当の君が姿を現すんだ
僕の言ってる意味、君に分かるかな
君とぴったり良い感じさ、ベイビー
ベイビー、ベイビー
ピアノマン、ちょっと良いのをやってくれ
グラインド
グラインド、グラインド、グラインド、ル・グラインド

Woo!
This party, this party is gonna last all night
When I give the cue - scream, alright?
Party (Party)
U say it! Party (Party)
Clap your hands double time
フー!
このパーティーは、このパーティーは夜通し続けるよ
キューを出すから叫ぶんだ、いいかい?
パーティー (パーティー)
言うんだ! パーティー (パーティー)
手を叩くんだ、二拍子で

パチパチパチパチ・・・
パチパチパチパチ・・・

All the boys say, "Yeah yeah" (Yeah yeah)
All the girls say, "Oh yeah" (Oh yeah)
Now all U others say, "Hell yeah" (Hell yeah)
2 sexy, grind, grind
Whoa, I guarantee (Not yet Boni)
Grind, grind, grind, le grind
Grind, grind, le grind
Yeah!
People get ready, nouveau dance here
Girls and boys get close, have no fear (Grind)
Doin' the grind, doin' the grind in here
Put it where it feels good
男の子は全員言って、「イェーイェー」 (イェーイェー)
女の子は全員言って、「オーイェー」 (オーイェー)
じゃあ他の皆も言って、「ヘールイェー」 (ヘールイェー)
セクシーすぎだね、グラインド、グラインド
保証済みさ (ボニー、まだだ)
グラインド、グラインド、グラインド、ル・グラインド
グラインド、グラインド、ル・グラインド
イェー!
皆、準備するんだ、ヌーヴォーなダンスさ
女の子も男の子も全員近寄るんだ、怖がらないで
グラインドしよう、ここでグラインドしよう
気持ち良くなるトコロでね

ハァー、ハァー、ハ・ハ・ハ・・・
ハァー、ハァー、ハ・ハ・ハ・・・

Hey yeah
I do believe that U've truly touched on something nouveau
Ow! C'mon, am I in the right place? (La la la la la la...)
Don't move, uh
Woo! are U sure, baby? (La la la la la la...)
Are U sure U're in the right place?
Don't move, don't move
Grind, grind (Come on)
Grind, grind (Hey)
Grind, grind (Oh)
Miko, put it where it feel good (Grind, grind) (Hey)
Grind, grind
Not there, not there (Yeah!)
Grind, grind (Whoo)
Put it where it feels good (Grind, grind)
Grind, grind, grind, grind
Slow down, uh (Grind)
Slammin'!
Le grind
ヘイ、イエー
君達とってもヌーヴォーなものに触れたよね
ここで大丈夫のかな?
動かないで
ここでいいの?
ここで大丈夫だと思う?
動かないで、動かないで
グラインド、グラインド
グラインド、グラインド
グラインド、グラインド
ミコ、気持ち良いトコロでね
グラインド、グラインド
そこじゃなく、そこじゃなく
グラインド、グラインド
気持ち良いトコロでね
グラインド、グラインド、グラインド、グラインド
ちょっとゆっくりお願い
スラミング!
ル・グラインド

Up and down, up and down feels so good
Up and down, up and down like a pony would
Up and down, up and down feels so good
Up and down, up and down like a pony would...
Le grind, uh
Slammin'!
Grind, grind
Serve it up, Frankie
Slammin'! (Thank U)
Le grind (2 fine, look at him)
Put it where it feel good
上下に、上下に、とっても気持ち良いよ
上下に、上下に、まるでポニーになったみたいに
上下に、上下に、とっても気持ち良いよ
上下に、上下に、まるでポニーになったみたいに
ル・グラインド
スラミング!
グラインド、グラインド
持ってきてよ、フランキー
スラミング! (どうも)
ル・グラインド (素敵、彼を見て)
気持ち良くなるトコロでね

Uh
Grind
ああ
グラインド

People get ready (Ooh)
People, nouveau dance here
People get ready
Doin' the grind up in here, up in here (Grind, grind)
People get ready (Grind)
Oh (Grind)
Le grind
(Frankie, how do U know U're serving 4 2?)
Grind
皆、準備して
皆、ヌーヴォーなダンスさ
皆、準備して
こっちに来てグラインドするのさ
皆、準備して
ル・グラインド
(フランキー、二人分だって何で分かったの?)
グラインド

Grind!
グラインド!

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「Vicki Waiting」は1989年のアルバム「Batman」に収録されている曲です。ほんわかした雰囲気で、作品全体の引き立て役として素敵な存在感を持った曲です。

この曲は元々は「Anna Waiting」という名前で、当時の恋人だったアナ・ファンタスティック (Anna Fantastic / Anna Garcia、Wikipedia リンク) のために作られたものでした。いったんプリンスはそれをアナの18才の誕生日にあたる1988年12月31日に贈りますが、アナに了解を取り、バットマンを題材にして「Vicki Waiting」に書き直したという経緯があります (PrinceVault の説明)。

ちなみに、同時期に作られた Madhouse プロジェクトの「21 (The Domapine Rush)」にこの曲とよく似たメロディが出てきます。また、「21-24 (The Dopamine Rush Suite)」ではオランダ語のパートをアナ・ファンタスティックが担当しています。

「Vicki Waiting」の歌詞は映画の登場人物の視点で書かれています。冒頭にジョーカーのセリフがあり、第1ヴァースはブルース・ウェイン (バットマン)、第2ヴァースは再びジョーカーの視点になります。そしてコーラスではヒロインのヴィッキーに対し、決断に踏み切れないでいるブルース・ウェインの気持ちが歌われます。

この曲の第1ヴァースには次のジョークが出てきます。

I tell her the joke about the woman
Who asked her lover, "Why is your organ so small?"
He replied, "I didn't know I was playin' in a cathedral"
Vicki didn't laugh at all
私は彼女にジョークを言ってみた
ある女性が恋人に尋ねたんだ
「あなたのオルガンはどうしてそんなに小さいの?」
すると彼はこう返した
「いやあ大聖堂で演奏するなんて思わなかったよ」
ヴィッキーはちっとも笑わなかった

一応ジョークの解説をしておきます。英語の "organ" という単語には、楽器のオルガンの他に臓器という意味もあり、ここでの "organ" は男性器の婉曲表現として使われています。つまり、このやり取りは、男性が恋人から自分のものを小さいと指摘され、「こちらこそガランとした大聖堂で演奏するとは思わなかったよ」と返すという、大変アメリカンなジョークになっています (笑)。

元曲の「Anna Waiting」にはさすがにこの歌詞は含まれてはいないと思うのですが、いや、まさか……。どうなのでしょう。


この曲には大変興味深い歌詞がもう一つあります。それは、子供を持ちたいという願いと、実際に子供を持つことへの不安が、ブルース・ウェインの葛藤として描かれる次の箇所です。茶化すように "Never, never" と合いの手が入るのがまたプリンスらしいです。

Talk of children still frightens me
Is my character enough 2 be? (Never)
One that deserves a copy made? (Never, never)
This I one day I hope 2 see
子供の話はやはりまだ怖い
私という人間にはコピーが作られるのに (ないよ)
相応しい価値があるのだろうか? (ないよ、ないよ)
いつの日か欲しいとは思うものだけど

この曲は長らくライブ演奏されることはありませんでしたが、1995年10月22日にペイズリーパークでのショウで初めてライブ演奏されます。以下の YouTube リンクは、どの日の音源かは未確認ですが、ペイズリーパークでのライブ演奏のものです。

さらに1996年1月のジャパンツアーでは、この曲はセットリストに組み込まれることになりました。
(PrinceVault | Japan '96 のツアー日程。日付のリンクからセットリストが確認できます)

プリンスはふと昔の自分を懐しんでこの曲をセットリストに入れたのでしょうか。しかし、マイテとの挙式を1996年2月14日に控えたこの時期、プリンスの意思は既に固まっていました。ジャパンツアー中の東京でのある夜、マイテが眠っている間に、プリンスはマイテに内緒で「Friend Lover Sister Mother/Wife」を書きます。

Friend, lover, sister, mother/wife
Air, food, water, love of my life
友人、恋人、姉妹、母、妻
空気、食物、水、我が人生の恋

(4分31秒〜)
The eyes of my child I see every time U look at me
A sweet baby smile like a light that shines 4 all 2 see
君が僕を見つめる度に、僕の子供の瞳が見える
まるで皆に照らし示す光のように、愛しい赤子の微笑みが見える

そして、正確な日付は不明ですが、1995年終わりから1996年初め頃にプリンスは「Let's Have A Baby」を書いています。


Joker: "I'm of the mind... 2 make some mookie
Hehehe, phone book"
ジョーカー: 何かヤリたい気分だな
フフフ・・電話帳だ

The phone rings, it's Vicki callin'
She wants me 2 come 2 the crib
U see, conversation's better than being lonely
So I try my best 2 ad-lib
I tell her the joke about the woman
Who asked her lover, "Why is your organ so small?"
He replied, "I didn't know I was playin' in a cathedral"
Vicki didn't laugh at all
電話が鳴った、ヴィッキーからだ
私に会いに来て欲しいのだと
独りぼっちより話し相手がいた方がいいからね
私は目一杯頭を捻って話すことを考えて
それで彼女にジョークを言ってみた
ある女性が恋人に尋ねたんだ
「あなたのオルガンはどうしてそんなに小さいの?」
すると彼はこう返した
「いやあ大聖堂で演奏するなんて思わなかったよ」
ヴィッキーはちっとも笑わなかった

This is where she wants 2 be
And I am what she wants 2 see
I've never known a love so sweet
But still I keep Vicki waiting
Alright
ここは彼女が居たいと望む場所
私は彼女が会いたいと望む人
こんなに甘い愛なんて今まで知らなかった
なのに私はヴィッキーを待たせている

All is well in Gotham City
The sound of terror is all U hear
Sometime a pistol take the place of her body
Sometimes her body's here
U see, when crime is your only love
All that matters the present, the here and now
People people, whatever floats this Joker's boat
Is whatever this Joker will bang
ゴッサムシティでは全てが順調
耳に入るのは恐怖の音ばかり
時にはピストルが彼女の体の代わりになり
時には彼女の体がここにいる
唯一の愛の対象が犯罪というならば
重要なのは現在、まさに今この場所
人々よ、ジョーカーが次に何をしでかすのか
それは全てこのジョーカーの気分一つ

This is where she wants 2 be
I... I am what she wants 2 see
Never known a love so sweet
But still I keep Vicki waiting
Oh yeah
ここは彼女が居たいと望む場所
私は彼女が会いたいと望む人
こんなに甘い愛なんて今まで知らなかった
なのに私はヴィッキーを待たせている

Wait on, mama
Ooh

Talk of children still frightens me
Is my character enough 2 be? (Never)
One that deserves a copy made? (Never, never)
This I one day I hope 2 see
Until then she's held at bay by my animal-like persistence
Or maybe she's just 2 proud 2 say
That fate brought us together
And this is where she wants 2 stay
子供の話はやはりまだ怖い
私という人間にはコピーが作られるのに (ないよ)
相応しい価値があるのだろうか? (ないよ、ないよ)
いつの日か欲しいとは思うものだけど
それまでは私の動物のような拘泥のせいで
彼女は我慢を強いられよう
それとも彼女は誇らしく言うのかもしれない
運命が私達を結び付けたのだと
そしてここは彼女が居たいと望む場所

This is where she wants 2 be
I... I am what she wants 2 see
Never known a love so sweet
But still I keep Vicki waiting, oh
ここは彼女が居たいと望む場所
私は彼女が会いたいと望む人
こんなに甘い愛なんて今まで知らなかった
なのに私はヴィッキーを待たせている

This is where she wants 2 be (Oh yeah)
I am what she wants 2 see (Oh yeah...)
Never known a love so sweet
But still I keep Vicki waiting
ここは彼女が居たいと望む場所
私は彼女が会いたいと望む人
こんなに甘い愛なんて今まで知らなかった
なのに私はヴィッキーを待たせている

All is well in Gotham Town
(This is where she wants 2 be)
I am what she wants 2 see
I've never known a love so sweet
But still I keep Vicki, still I keep Vicki...
Still I keep Vicki waiting, oh yeah
Uh-huh, uh-huh
Still I keep Vicki, still I keep Vicki waiting
ゴッサムシティでは全てが順調
(ここは彼女が居たいと望む場所)
私は彼女が会いたいと望む人
こんなに甘い愛なんて今まで知らなかった
なのに私はヴィッキーを、なのに私はヴィッキーを
なのに私はヴィッキーを待たせている
なのに私はヴィッキーを、なのに私はヴィッキーを待たせている

This is where she wants 2 be
ここは彼女が居たいと望む場所

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本当に、本当に、本当に、何ていう曲なんでしょう。何ていう歌詞なんでしょう (笑)。

「Tick, Tick, Bang」は1990年のアルバム「Graffiti Bridge」に収録されている曲です。映画では、中盤に The Time の「Shake!」への対抗曲として演奏されます。また、この曲のリリースバージョンは1989年に作り直されたものであり、これとは別に「Controversy」の制作時期にあたる1981年の春〜夏に録音された未リリースの初期バージョンが存在します (PrinceVault の説明)。

このところ複数バージョンを取り上げるパターンが続いていますが、ここでもリリースバージョンと初期バージョンの両方を取り上げます。

Graffiti Bridge バージョン

プリンスは、1990年の Rolling Stone 誌でのインタビューで次のように語っています。

There’s nothing a critic can tell me that I can learn from. ... Now, on Graffiti Bridge, they’re saying I’m back and more traditional. Well, 'Thieves in the Temple' and 'Tick, Tick, Bang' don’t sound like nothing I’ve ever done before.
批評家の言うことから学べることは何もないよ。...(中略)... 今度は「Graffiti Bridge」について、批評家は僕がよりトラディショナルになったと言っている。「Thieves In The Temple」や「Tick, Tick, Bang」なんて、僕がこれまでにやってきたどのサウンドとも全然違うのにね。

当時、批評家から「革新性を失ってマンネリ化した」という批判を受けたプリンスは、「自分は今も新しいサウンドを生み続けているよ。『Thieves In The Temple』や『Tick, Tick, Bang』を聴いてみなよ」と語っています。どうやらプリンスは「Tick, Tick, Bang」にかなりの自信を持っていたことが伺えます。実現はしませんでしたが、この曲はシングルリリースも検討されたようです。

「Thieves In The Temple」は文句ナシにそれまでとは違うプリンスを感じさせる素晴らしい曲です。一方で「Tick, Tick, Bang」も確かにプリンスの言う通りではあるのですが、私はなぜか「お、おう」と及び腰になります……(笑)。

そのような微妙な反応を呼び起こす理由の一つには「よくぞこんな歌を」と感嘆しつつも呆れ返るような歌詞がありますが、それに加えて言及せずにはいられないのがシンセのラインです。個人的にはこれがファミコンの「エレベーターアクション」を彷彿とさせるため、この曲を聴くと私は何とも言えない脱力感を覚えてしまうのです。

「エレベーターアクション」はファミコンで1985年に発売されたゲームです。プレイヤーはスパイに扮し、敵地に潜入して銃撃をくぐり抜け、機密文書を奪取して脱出する、というなかなかスリリングでデンジャラスなゲームなのですが、下のリンクを見てお分かりのように、BGM には脱力系の音楽が流れます。私はこのゲームを自分でプレイしたことは殆どないのですが、音楽だけは印象に残っていて、「Tick, Tick, Bang」を聴くと、つい「あ、エレベーターアクションだ」と思ってしまうのです。

私のしょうもない思い出話は脇に置くと、「Tick, Tick, Bang」のドラムパターンには、ジミ・ヘンドリックスの「Little Miss Lover」という曲が使われています。

映画「Graffiti Bridge」では、プリンスは自身満々で「Tick, Tick, Bang」のパフォーマンスを見せますが、突っ走りすぎた内容に皆が引いてしまい、プリンスは窮地に立たされる、というシナリオになっています。歌い終えた後、皆が引いているのに「どうだ!」と言わんばかりに拳をバシッと叩くプリンスがとてもキュートです (笑)。

ところで皆さん、映画のストーリーは把握されていますか?

この後、意気消沈するプリンスにオーラは「Graffiti Bridge」の歌詞を見せます。そしてプリンスにこう伝えます。

オーラ:
Kid, you can't fight fire with fire.
When a man screams, you must learn to whisper.
You're gonna win, Kid.
Don't give up.
Don't ever give up.
キッド、火では火は消せないわ。
相手が叫び声を上げる時こそ囁かなくてはならないの。
あなたは勝てるわ、キッド。
諦めないで。
決して諦めないで。

そして映画はエンディングへと向かいます。バトルに勝利し勢い付いたモーリスが、いよいよ一帯のクラブを乗っ取る行動を起こすのです。そうこうする内に、唐突にオーラに悲劇が起きます。周囲が騒然とする中、プリンスはオーラに導かれたかのようにバラード「Still Would Stand All Time」を歌います。プリンスの歌に心を動かされたモーリスは折れ、プリンスに手を差し出します。そして二人は固く抱き合い、和解するのでした。



Ooh, I can't hold it, ow! (Bang...)
Bang
Ooh
Yeah, uh
ああ、もうガマンできない、ああ!
BANG、BA・BA・BANG、BANG

U're such a big tease
U get me all excited, all excited
And then U go home
U're like ice cream
Knew I got 2 eat cha, got 2 eat cha
Before U're all gone
君はなんて焦らし屋さんなの
僕を目一杯興奮させて、興奮させて
それで家に帰っちゃう
君はまるでアイスクリームみたい
君を早く食べなきゃ、食べなきゃ
君がすっかり溶けて無くなる前に

U're such a bombshell
And if I ever get cha, ever get cha, ever get cha
There's no tellin' how long I'd last
Before I tick, tick, tick, bang all over U
Tick, tick, tick, bang, bang all over U
Tick, tick, tick, bang, bang, bang, tick, bang, bang
Ooh, ooh
君はなんていう魅力的なひと
もし君を手にできたら、できたら、できたら
僕はどれだけ持つのか分からないよ
チク・タク・チク・BANG、君にいっぱい
チク・タク・チク・BANG、BANG、君にいっぱい
チク・タク・チク・BANG、BANG、BANG
BANG、BANG

U ain't no cheap thrill
Every time U tick, I'd rather U bang
But U leave me in a fire sweat
Leave me in a fire sweat
U're like a good pill
All I need is 2 and I'm so into U
U're the best stuff that I could get
君は安っぽいスリルとは違う
君がピクリと予兆を見せる度に僕はハラハラ
燃える汗タラタラさ
君は良く効くおクスリだね
たったの2錠で僕はすっかり君に夢中さ
君は今までで最高だよ

U're such a bombshell
If I ever get cha, ever get cha, ever get cha
There's no tellin' how long I'd last
Before I tick, tick, tick, bang all over U
All over U, all over U
Bang, bang, bang, bang, bang, ow!
君はなんていう魅力的なひと
もし君を手にできたら、できたら、できたら
僕はどれだけ持つのか分からないよ
チク・タク・チク・BANG、君にいっぱい
君にいっぱい、君にいっぱい
BANG、BANG、BANG、ああ!

Ooh, I can't hold it, ooh
It's gettin' all over me
Ooh, I can't hold it, ooh
I t's gettin' all over me
ああもう我慢できないよ
もう体中にキてるんだ
ああもう我慢できないよ
もう体中にキてるんだ

U're such a queen bee
Let me taste your honey, taste your honey, taste your honey
Before I go mad
U're so slippery, ooh
Like this chain around my hip
I want a 24K relationship
So, baby, don't spit me out
Tick, tick, bang all over U
Tick, tick, tick, bang, ow!
君は本当に女王バチだね
君のハチミツを舐めさせてよ、舐めさせてよ、舐めさせてよ
僕が発狂しちゃう前に
君はとってもよく滑るよ
僕の腰に着けたチェーンのように
24金の関係になりたいな
だからお願い、僕をペッて吐き出さないで
チク・タク・BANG、君にいっぱい
チク・タク・チク・BANG、ああ!

Ooh, I can't hold it, ooh, it's gettin' all over me
U're such a bombshell
And if I ever get cha, ever get cha, ever get cha
There's no tellin' how long I'd last
Before I tick, tick, tick, bang
Tick, bang, bang all over U, all over U
Bang all over U, all over U
Tick, tick, bang all over U, all over U
Tick, tick, bang all over U, bang all over, bang all over
Tick, bang!

1981年バージョン

こちらは1981年の初期バージョンです。いかにも「1981年に録音されました」という曲調で、アルバム「Controversy」の後半的なノリがあります。prince.org を検索すると、こちらのバージョンの方が断然良いという声が圧倒的多数を占めます。個人的には、あまりにも作りが違うのでどちらが良いとジャッジするのは難しいのですが、まあ、こちらのバージョンも笑ってしまうくらい最高です。


Ahh 1 2 3 4!
ア〜ア〜ア〜1・2・3・4!

U're such a big tease
U get me all excited, all excited and then U go home
I like 2 say, "Please"
See my candle, wanna light it, wanna light it?
U like 2 say, "No"
君はなんて焦らし屋さんなの
僕を目一杯興奮させて、興奮させて、それで家に帰っちゃう
僕は「プリーズ」ってお願いするんだ
僕のキャンドルを見てよ、点火したい、点火したい?
君は「ノー」って焦らすんだ

U're just a bombshell
If I ever get it, ever get it
There's no tellin', no tellin' how long I'd last
Before I tick, tick, tick, bang all over U
Tick, tick, tick, bang, bang all over U
Tick, tick, tick, bang, bang, bang, tick, bang, bang
Oh
Oh yeah

I can't concentrate
When I see your bang bang tick bang bang
I just wanna bang
I wanna masturbate
Baby girl, it ain't the same
It ain't the same as the real thang
集中なんてできないよ
君のBANG・BANG・チク・タク・BANG・BANGを見ると
僕も爆発したくなるんだ
もう自分でしたくなるよ
でもベイビー、それじゃ同じじゃないんだ
ホンモノとは同じじゃないんだ

U're such a bombshell
If I ever get it, ever get it
There's no tellin', no tellin' how long I'd last
Before I tick, tick, tick, bang all over U
Tick, tick, tick, bang, bang all over U
Tick, tick, tick, bang, bang, bang, tick, bang, bang
Mm, oh yeah
Bang!
Bang!
Bang!

Oh, U're like a wet dream
No matter how I try 2 fight, try 2 fight it
I just tick, bang
Ice cream, oh
See my candle, wanna light it, wanna light it?
I just wanna bang
君はまるで夢精みたいだね
どんなに抗おうと足掻いても
勝手にピクピクして爆発しちゃう
アイスクリーム、ああ
僕のキャンドルを見てよ、点火したい、点火したい?
もう爆発寸前だよ

U're such a bombshell
If I ever get it, ever get it
There's no tellin', no tellin' how long I'd last
Before I tick, tick, tick, bang all over U
Tick, tick, tick, bang, bang all over U
Tick, tick, tick, bang, bang, bang, tick, bang, bang
Come on
Oh yeah
Faster
Oh, uh, oh yeah
Uh uh uh
C'mon, c'mon, c'mon (Oh, oh yeah)
Uh... oh yeah!
Uh... oh yeah... oh!
Uh uh... oh oh

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