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主にトレーニングとダイエットのブログ。それとプリンス。

「Everytime」は、2009年に3枚パッケージでリリースされた作品「Lotusflow3r」のひとつ、ブリア・ヴァレンテ (Bria Valente) の「Elixer」に収録されている曲です。先日取り上げた「The Rainbow Children」の「Everywhere」とタイトルが似ているので、ふとこの曲も取り上げます。プリンス本人の「LotusFlow3r」や「MPLSoUND」の陰に隠れてあまり語られることのないブリア・ヴァレンテの「Elixer」ですが、よく聴くととても素敵な曲が収録されています。

この曲のアレンジは現代的なボサノヴァ風でありながら、コーラスの美しいメロディは教会の賛美歌のようでもあります。そしてクレア・フィッシャーがストリングアレンジを手掛けています。入り組んだ展開はなくオーソドックスな作りの曲ですが、メロディも、アレンジも、歌詞も、穏やかなブリアのボーカルも、全ての調和が絶妙に取れていて、オーソドックスであるがゆえに逆に凄みを感じさせます。まるで「シンプルな料理を超一流のシェフが作ったらこうなりました」といった感があって、ちょっぴり贅沢をした気分になります。


ところで私だけかもしれませんが、この曲はメロディが賛美歌っぽいのと、歌詞に "divine" という言葉が出てくるためか、ぼーっと聴いていると変な空耳を起こします。

He takes my bread, cause he takes his time
He takes my soul, body and mind
He takes my wine, and that's just fine
He takes my bread, everytime
彼は私のパンを奪うの ー 彼はじっくり時間をかけるから
彼は私の魂も肉体も心も奪う
彼は私のワインを奪う ー それでいいの
彼は私のパンを奪うの ー それも毎回

最後の晩餐において、イエス・キリストはパンとワインをそれぞれ「自分の体」「自分の血」として弟子たちに与えたとされていますが、その一方でこの彼は何てことをするのでしょう。ブリアも毎回パンを取られながら「それでいいの」なんてしっとり歌っている場合じゃないだろうと思ったり思わなかったり……します。

ビデオもあります。


Lights, in the shadow of a darkened room
His face lit under the glow of the moon
Fingers winding circles in my hair
Holding me in his penetrating stare
I ain't going nowhere
暗くした部屋の影に明かりが差し
彼の顔が月の輝きの下で浮かび上がる
彼の指が私の髪を絡めつつ円を描き
貫き入るような眼差しで私を抱く
私は何処へもいかない

Just one touch and I'm runnin' hot
I'm about to die but I don't wanna stop
I breathe in his sweet love satisfied
Then we kiss and it's so divine
Everytime
ひとたび触れられるとそれだけで私は熱くなる
まるで死にそうなくらい ー でも止めたくない
彼の甘い愛を吸い込み私は満ち足りる
そして私たちは口づけをする
それはとっても素敵
いつだって

He takes my breath, cause he takes his time
He takes my soul, body and mind
He takes what he wants, and that's just fine
He takes my breath, everytime
彼は私の息を奪う ー 彼はじっくり時間をかけるから
彼は私の魂も肉体も心も奪う
彼は欲しいものは何だって奪う ー それでいいの
彼は私の息を奪う
いつだって

He slides his fingers cross my lips
Like drawing a map into his kiss
Divine
So fine
Everytime
彼は私の口唇に指を這わせる
彼の口づけに地図を描き込むかのように
素敵
とっても素敵
いつだって

He takes my breath, cause he takes his time
He takes my soul, body and mind
He takes what he wants, and that's just fine
He takes my breath, everytime
彼は私の息を奪う ー 彼はじっくり時間をかけるから
彼は私の魂も肉体も心も奪う
彼は欲しいものは何だって奪う ー それでいいの
彼は私の息を奪う
いつだって

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4月17日に再発が決定した「The Rainbow Children」からもう一つ、10曲目の「Wedding Feast」を取り上げます。このアルバムは下地におとぎ話や寓話のような物語があるので、アルバムの流れ上、9曲目の「Deconstruction」も訳します。寓話の形をとりながら、当時のプリンスの思考や状況を色濃く反映していると思われる「ザ・レインボウ・チルドレン」の物語には、くぐもった重苦しいナレーション、それにその内容にも少々複雑に思う部分があるのですが、ここでは曲を訳すだけにしておきます。

さて、「Wedding Feast」ですが (笑)。

とても短いジョークのような曲で、世間一般ではどういう扱いになっているのか分かりませんが、私はこの曲が大好きです。音楽的には異様とも言えるほど傑出したクオリティを誇るものの重苦しいナレーションがどうしても気になってしまう「The Rainbow Children」は、ジョークではなく真剣に言って、このユーモラスな曲で救われている部分が結構あるように思います。また、このアルバムの全体的な雰囲気はカバーアートから想像できるようにジャジーだったりファンキーだったりするのですが、ここで突然オペラ風になるのも面白いです。

曲調もさることながら、この曲は歌詞もとてもユーモラスです。"You are what you eat" というのは食事の善し悪しが体の健康状態に直結するという意味で使われる英語のことわざ的な表現ですが、ここではプリンスの菜食主義の考えが反映されて「だから私たちは葉っぱを食べなければなりません」となります。それにしても、「結婚式のご馳走」というタイトルから「木の下で葉っぱを食べましょう、雪が降らなければ」というオペラ調の歌が出てくるなんて、本当にプリンスの作品ならではだと思います。上述の理由から、個人的には短いながらもアルバムにおいてとても重要な曲だと思います。


Deconstruction

One after the other, the Banished Ones fled as they watched
from a distance the destruction of the Digital Garden.
With no more fruit 2 bear from its trees, the Haze was finally broken.
With the rains came the awareness that never again would anyone
ever lay claim 2 the treasures of the Rainbow Children!
デジタル・ガーデンの崩壊を遠目に
次から次へと追放者たちは逃げていった。
木々は果実を結ぶの止め、ヘイズは遂に破られるに至った。
そして降りしきる雨とともに状況は確かなものになった。
これでレインボウ・チルドレンの財宝を狙う者は
二度と現れないであろう!

As though awakened from a dream, the Muse opened her eyes...
This time as queen.
そして夢から覚めるかのように、ミューズはその瞳を開いた・・・
今度は女王として。

Wedding Feast

"Brother, dear brother
I came as quickly as I could
The Digital Haze is broken
The Banished Ones are gone 4 good
Gone 4 good"
「ブラザーよ、親愛なるブラザーよ
私は精一杯急いでやって来た
デジタル・ヘイズは崩壊した
追放者たちは永久に去ったのだ
永久に去ったのだ」

Now there must be a wedding
Now there must be a feast
さあ結婚式のはじまりだ
さあご馳走のおもてなし

A feast, a feast, a smorgasbord at least
A brunch, a munch of cake if just a piece
Not just a vat of chitlins or turkey meat, U see
We are what we eat so we must eat a leaf
We'll dine under a tree unless it snows
ご馳走、ご馳走、少なくともビュッフェは欠かせません
ブランチにはせめてケーキお一つでもモグモグしましょ
チタリングの樽鍋やターキーのお肉だけじゃいけません
そう、私達は私達が食べたものから作られます
だから私達は葉っぱを食べるのです
木の下で食事をしましょう
雪が降らなければですが

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感じる……。感じる……。「The Rainbow Children」のリイシューをあらゆる場所で!

「Everywhere」は2001年に発表されたアルバム「The Rainbow Children」の5曲目に収録されている曲です。アルバム全体としては複雑に思うところもあるのですが、この曲の浮遊感や高揚感、それに魂をせっつかれるような疾走感は、まるでアルバム「Lovesexy」にも似たヴァイブを感じさせます。肯定感に溢れた歌詞も含め、プリンスの音楽って素晴らしいなあと感じさせてくれる曲だと思います。ジョン・ブラックウェルの素晴らしいとしか言いようのない見事なドラムも聴き所です。

ところで、最初の女性ボーカルのパート、強調して発声される単語のポイントがおかしいような気がします。これでリリースされているのでプリンスとしてはOKだったのでしょうが、この曲を聴くといつも気になります。


There's a place I want 2 go
Where the milk AND honey flow
Without God, IT wasn't there
Now I feel IT everywhere
行きたい場所がにはある
それはミルクハチミツが流れるところ
神なくしてはそれはなかった
今やあらゆる場所でそれを感じられる

Feel it, feel it, can't U feel it?
感じる? 感じる? 感じられない?

When I was lost and couldn't see my way
I use 2 follow what everybody say
Now I know that it's written in the heart
Now I'm ready, I'm ready 2 start
かつて道に迷い行く先を見失っていた頃
自分はただ皆の言うことに従うだけだった
だが今はこの心に確かに書き刻まれている
今やいつだって、いつだって進み始められる

Without God, it wasn't there
Now I feel it everywhere
神なくしてはそれはなかった
今やあらゆる場所でそれを感じられる

We were always meant 2 be
In paradise eternally
Before the Truth, I did not, I did not care
Now I feel it everywhere
私たちはいつだってそう
永遠に楽園で過ごす運命だった
真実の前では全く気にすることもなかった
今やあらゆる場所でそれを感じられる

Feel it, feel it everywhere
Feel it, feel it
感じる、感じる、あらゆる場所で
感じる、感じる

Whoo, yeah

Can U feel it, feel it?
This mighty good feeling everywhere, oh...
Oh, we got so much work 2 do everywhere
Ahh yeah
感じられる? 感じる?
このとびきり良い気持ちをあらゆる場所で
ああ、やらなければならない仕事が沢山だ
あらゆる場所で

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