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主にトレーニングとダイエットのブログ。それとプリンス。

「Do Me, Baby」は1981年のアルバム「Controversy」に収録されている、美しく官能的なバラードです。「1999」や「Purple Rain」の色が付く前のプリンスが堪能できる傑作です。


あまり関係のない話になってしまうかもしれませんが、Modern Family というアメリカのコメディドラマに「In The Moonlight (Do Me)」という曲が出てきます。そのエピソードでは、レギュラー人物のヘイリーの新しい彼氏として、大学へ行かずミュージシャンになろうとしている青年ディランが登場します。最初はどこの馬の骨とも分からないと思われていたディランでしたが、実は純朴な好青年だと分かり、皆はディランを温かく受け入れます。そんな中で、ディランはこの曲を披露します。曲はロマンチックなヴァースから始まり、それまで起きていた家族内の様々なわだかまりも解けていきます。

ところがコーラスに入ると、突如として歌詞は非常に不適切な内容に変わってしまいます。場の空気は一変し、ヘイリーの両親はやっぱりこの青年はダメだと態度を硬直化させます。しかし、この曲はあまりに印象的で頭にくっ付いて離れず、その後皆が口ずさんでしまう、というオチになります。

The stars are falling from the sky
And you're the reason why
星たちが空から落ちてくる
その理由は君のため

The moon is shining on your face
Cause it finally feels it's found it's place
月が君の顔に照り輝いている
月は遂に自らの居場所を見つけたよう

Cause maybe, baby I just wanna do you, do you
Do you wanna do me, do me
Underneath the moonlight, moonlight
なぜってそれは僕が君とヤリたいから、君とヤリたいから
君も僕とヤリたいの? 僕とヤリたいの?
月の光の下で、月の光の下で

Baby, baby, maybe I will steal you, steal you
Just so I could feel you, feel you
Maybe that would heal you, heal you on the inside
ベイビー、僕は君を盗みたい、君を盗みたい
ただ君を感じたいから、君を感じたいから
それが君を癒すのさ、癒すのさ、君の内側から


上の「In The Moonlight (Do Me)」は、タイトルとは裏腹に実際の内容は "ドゥ・ユー" な曲です。これと対比するとプリンスの「Do Me, Baby」は本当に "ドゥ・ミー" な曲だな、としみじみ思います。


Here we are in this big ol' empty room
Staring each other down
U want me just as much as I want U
Let's stop fooling around
僕らはこの大きなガランとした部屋に二人きり
互いを見つめおろしながら
僕が君を求めてるのと同じくらい、君だって僕を求めてる
回り道はもうやめにしよう

Take me, baby, kiss me all over
Play with my love, ooh
Bring out what's been in me 4 far 2 long
Baby, U know that's all I've been dreaming of
僕を引き寄せて、体中にキスをして
僕の愛と戯れて
長い間ずっと僕が中にしまっていたものを外に引き出して
君がそうしてくれることを僕はずっと夢見ていたんだ

Do me, baby, like U never done before
Ooh, give it 2 me 'til I just can't take no more
Come on and do me, baby, like U never done before
Ooh, I want U now, I just can't wait no more, can't wait, oh
ベイビー、僕にして、君が今迄にしたことがないくらい
ああ僕にちょうだい、これ以上もう受け止めきれないくらい
さあベイビー、僕にして、君が今迄にしたことがないくらい
ああ今すぐ君が欲しい、もうこれ以上は待てないよ

Here we are looking 4 a reason
4 U 2 lay me down
4 a love like ours is never out of season
So baby, please stop teasing me
僕らはここに二人きり
君が僕を押し倒してくれる理由を探しながら
僕らのような愛は決して季節外れになることがない
だからベイビーお願い、からかうのはやめて

Ooh, what U do, I can never love no other
U're the best I ever had, ooh
Whenever we're not close 2 one another
I just want U so bad
ああ君がしてくれることといったら
僕は君以外の誰も愛せないよ
君は今までで最高だよ
僕らがお互いすぐ傍にいられない時はいつだって
君が欲しくてたまらなくなる

So do... (do me, baby) do me, baby, like U never done before
Ooh, give it 2 me 'til I just can't take no more
Come on, do me, baby, like U never done before
Ooh, I want U now, I just can't wait no more
だからベイビー、僕にして、君が今迄にしたことがないくらい
ああ僕にちょうだい、これ以上もう受け止めきれないくらい
さあベイビー、僕にして、君が今迄にしたことがないくらい
ああ今すぐ君が欲しい、もうこれ以上は待てないよ

I said, "Ooh... ooh... ooh... ooooh!" (Do me, baby)
Yeah (Do me)
Do me, baby, honey, yeah (Oh, give it 2 me)
Oh, oh, oh, oh! (Do me, baby)
(I want U now)
Yeah, yeah, yeah, ...!
(Do me, baby)
(Oh, give it 2 me)
(Do me, baby)
Do me, baby, don't wanna do it all alone (I want U now)
Yeah!
(Do me, baby)
(Oh, give it 2 me)
Oh yeah
(Do me, baby)
This feeling's 2 strong
U make me wait 2 long
(I want U now)
ベイビー、僕にして、一人ぼっちではしたくないよ
この気持ちは強すぎて
君があんまり待たせるから

Oh, U ain't leaving me no choice
OK, what are U gonna do?
U just gonna sit there and watch?
Alright, ooh, mm
Are U sure U don't wanna close your eyes?
僕に残された選択肢は一つしかないよ
君はどうするつもり?
ただそこに座って見てるだけ?
分かったよ
本当に目を閉じなくても大丈夫?

Well, isn't it supposed 2 take a long time?
I'm not gonna stop until the war is over
ああ、これってもっと時間をかけるものじゃないの?
僕は戦争が終結するまではやめないよ

Ooh! Help me! Oh! Ooh!
There... OK... OK
Uh... oh!
I'm so cold
Just hold me, oh
ああ、凍えそうだよ
ねえ抱き締めて

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「She's Just A Baby」は1981年初期に書かれた曲で、未発表ではあるものの素敵な名曲です。PrinceVault によると、この曲は当時付き合っていたスーザン・ムーンジー (Susan Moonsie) について歌われた曲なのだそうです。当時スーザンは16才、プリンスは22才の手前ということで6才近く歳が離れた関係でした。また、興味深いことに、曲が作られてから10年後の1991年初期に、プリンスはこの曲の追加レコーディングを行っているらしいです。プリンスをそのように駆り立てたのは、もちろんマイテとの出会いだと思われます。ただ、さすがに曲を使い回すことはせず (笑)、同じ年の12月にプリンスは同じテーマの歌詞で「The Morning Papers」を書いています。


この曲を聴くと、プリンスの声の若さに気を取られずにはいられません。もしプリンスの子供が生きていたら、今は丁度これくらいの年頃になる計算です。少し心が締め付けられる思いがします。

余談になりますが、マイテの本「The Most Beautiful: My Life with Prince」には、若かりし頃のプリンスへの思いが綴られているページがあります。1985年の MTV インタビューについて言及されている箇所です。一部を簡単に訳して紹介します。

1985年の MTV インタビューでのプリンスは、柔らかく思慮深い話し方をしています。その物静かに注意深く言葉を選ぶ様子は、後に私が見た、彼が作詞をする時に言葉を選ぶ様子とよく似たものでした。後に私が妻になりお腹の中に赤ちゃんがいた頃、赤ちゃんがゆっくり伸びをしたり自転車こぎをするようにお腹を蹴ったりするので目を覚ますと、プリンスがピアノを弾く音が聴こえたものでした。私はベッドからシーツを取り、それをサリーのように体に巻き付けて、曲を作りながら言葉を探る彼の元へ行き、同じピアノベンチに並んで座ったものでした。

あの MTV インタビューは、プリンスのそんな穏やかな言葉の探索の、よりフォーマルなバージョンといえます。あのインタビューのプリンスはとても若く、それを見ると私は心の痛みを感じずにはいられなくなります。私たちの息子はもうすぐあの時のプリンスと同じくらいの年齢に達するはずでした。彼もきっと、父親のような豊かな唇と黒い瞳で、父親と同じくらい思慮深い話し方をしてくれただろうと思います。

このインタビューの一部は過去にブログで取り上げています。

I believe in God. There is only one God. And I believe in the afterworld. And I just want people to know that I'm very sincere in my beliefs. And I pray every night and I don't ask for much, I just say "thank you".

僕は神を信じている。神は唯一の存在だ。そして僕は死後の世界を信じている。僕はとても誠実な信仰心を持っていることを皆に分かってほしい。そして僕は毎晩祈りを捧げている。多くを望んだりはせずに、ただ「ありがとう」と言うんだ。



She's just a baby, a baby
But she's my lady
My lover, my only friend
彼女はまだベイビーさ、そうベイビー
だけど僕のレイディー
僕の恋人、一人だけの友達

She's just a baby
But maybe she'll understand
That I am made of a true love
That will never end (Hey, hey)
彼女はまだベイビーさ、でもメイビー
彼女は分かってくれるだろう
決して終わらない真実の愛で
僕が出来ていることを

People don't understand what she sees in an older man
They never stop 2 think that maybe I'm what she's lookin' 4
皆には分からないんだ
この年上の男の中に彼女が何を見ているのか
皆は考えようともしない
僕こそが彼女の求めているものかもしれないんだって

They never take the time 2 look into her mind
They just keep on sayin' she's just a baby
But maybe one day they will see
She's not such a baby, no baby is she
She's just in love with me
皆は彼女の心の中をちゃんと分かろうともしない
皆は彼女はまだ子供だって言うだけ
でもいつの日か皆にも分かるかもしれない
彼女は子供なんかじゃないって
彼女はただ僕を愛しているのさ

She's just a baby, a baby
But she's my lady
I know there are some things she'll never see
彼女はまだベイビーさ、そうベイビー
だけど僕のレイディー
確かに彼女にはまだ見えないものだってあるさ

She's just a baby
But maybe one day she'll see
Although she's young
She's the only one that can bring out the man in me
Can't U see? Yeah
彼女はまだベイビーさ、でもメイビー
いずれ彼女も分かってくれるだろう
彼女はまだ幼いけれども
僕の中の男を引き出してくれる唯一の女性なんだ
分からない?

People don't understand what she sees in this lonely man
Don't they know that everybody needs somebody sometime? Oh
皆には分からないんだ
この孤独な男の中に彼女が何を見ているのか
皆には分からないんだろうか?
誰だって時には誰かに支えてほしいって

I give her all I can
But the people don't give a damn
They just keep on sayin' that she's just a baby
But maybe one day they will see
She's not such a baby, no baby is she
She's just in love with me
Oh no, no, no, yeah
彼女のためなら僕は出来る全てのことをやる
でも皆は取り合おうともしない
でもいずれ皆にも分かるだろう
彼女は子供なんかじゃないって
彼女はただ僕を愛しているのさ

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「Interactive」は、1993年に作られた曲で、1994年の TV ムービー「The Beautiful Experience」や CD-ROM ゲーム「Interactive」に収録された曲です。また、1994年の「Come」や1995年の「The Gold Experience」の制作過程の構成曲にも含まれていましたが、最終的にはアルバムから外されています。また、後の1998年の「Crystal Ball」には第2ヴァースが省かれていないバージョンが収録されています。私は1994年当時に TV ムービーを通してこの曲を知りました。少数意見かもしれませんが、個人的には「Interactive」はかなり傑出した曲だと思っています。

プリンスの特徴のひとつに、「プリンスはよく突然変異を起こす」というのがあります。しかし、1980年代には毎年のように起こっていたこの現象も、1991年の「Diamonds And Pearls」からプリンスを聴き始めた私にとっては馴染みのないものでした。その後の「Love Symbol」や「The Hits / The B-Sides」も基本的に1991年からの延長線上にあったので、私のプリンス像はその線で固まりつつありました。

そんな1994年のある日のことです。TV ムービーを観た私は、遂にプリンスの突然変異をリアルタイムで体験することになりました。そこにはそれまで知っていたはずのプリンスはいませんでした。替わりにそこにいたのは、それまで見たこともない、容姿もサウンドも突然変異を起こしたプリンスだったのです。そして、このビデオで最初に登場し、私に強い衝撃を与えたのがこの曲「Interactive」です。プリンスが奇声を上げながら流れるイントロだけで殆ど私はノックアウトされました。私のこの曲に対する特別な思い入れは、このミュージックビデオが強く影響しています。

prince-the-beautiful-exp-1

「Interactive」ではプリンスの顔が殆ど分からないので、ビデオの次の曲「Days Of Wild」からの画像も貼ります。これもなぜアルバムから外されたのか理解できないカッコいい曲です。

prince-the-beautiful-exp-2

それにしても、この TV ムービーはずいぶんと時代を先取りしていました。1994年なのでパソコンが一般家庭に普及する前の、まだ Windows 95 や 98 すら存在しない時代です。そんな時代に、ノーナ・ゲイが孤独なひきこもり生活を送る女性を演じ、コンピュータでインタラクティブ/双方向なコミュニケーションを行いながら、現実とも虚構ともいえない不思議なオンラインの世界にのめり込んでいく、というプロットでストーリーが進行していきます。ノーナのコンピュータ (エンドルフィン・マシーン) のキーボードには当たり前のように Come キーが配置されているのが今になって見ると面白いです。

the-beautiful-experience-come-key

ノーナ・ゲイ: It's not working. (上手く動かないわ)
オペレータ: Did you press 'Come'? (「Come」は押しましたか?)

オペレータ: That was just an example of the many experiences the Dawn has to offer. If you would like to continue the Interactive Experience, please press 'Come'. (これはザ・ドーンが提供する数多くの体験のほんの一例です。このままインタラクティブ・エクスペリエンスを続けたい場合は、「Come」を押してください。)

ところでミュージックビデオに出てくる一つ目の巨人、Dirty Mind 期のプリンスも真っ青な変態コスチュームを着て、岩石を放り投げるなど粗暴な振舞いをしていますが、あれはおそらく仕方なしに役を演じているのではないかと私は想像しています。プリンスのビデオに出演するくらいなので、きっとあの巨人は本当は優しい心を持っており、森に帰ればリスや小鳥たちと遊んだりしているのだろうなと密かに思ったりしています。

prince-the-beautiful-exp-3

Are you ready?
準備はいい?

Picked up my paper today
Give you one guess what they say
Now we got to learn how to play
Interactive
今日の新聞を手に取ったんだ
何が言いたいか分かったかな
僕らは学ばなくちゃいけないんだって
インタラクティブを

Another cross in need of a road
Another loop in need of a hole
Another body in need of a soul
Interactive
あの交差点も道路を必要としてる
あの輪っかも穴を必要としてる
あの肉体も魂を必要としてる
インタラクティブ

Ain't that a bitch?
ヤレヤレだぜ

Tell me what to do and I'll do it
I don't care just as long as we get to it
Up and down, around and all through it
Baby, baby, baby, let's do it
Interactive
何をすればいいか言ってみてよ - 僕はするから
一緒にするならそれで文句はないさ
上も下もどこもかしこも徹底的に
ベイビー、さあやろう
インタラクティブ

Everything you got is so hot
Bend me over what choice I got
Neck and neck with you I am not
Interactive
君はどこをとってもタマらないよ
僕を屈服させてよ、他に何の選択があるの
競り合うようじゃダメなのさ
インタラクティブ

Ahh, hey there baby, hook me up into your box
No no, I don't need the keys to the lock
Call me out of luck laughing stock
Interactive
ヘイ、ベイビー、君の箱に僕を閉じ込めておくれよ
いやいや錠の鍵は要らないよ
運の尽きをからかえばいいさ
インタラクティブ

Oh, ain't that a bitch?
ヤレヤレだぜ

Tell me what to do and I'll do it
I don't care just as long as we get to it
Up and down, around and all through it
Baby, baby, baby, let's do it
Interactive
何をすればいいか言ってみてよ - 僕はするから
一緒にするならそれで文句はないさ
上も下もどこもかしこも徹底的に
ベイビー、さあやろう
インタラクティブ

(As long as we get to it, to it, to it)
Yeah, yeah
I work twice as hard (Interactive, interactive)
To follow you no matter how far
To you I'm probably worth no more than the strings on this guitar
僕は2倍増しで努力する
どこまでも君について行くために
君にはこのギターの弦ほどの価値しかなくてもね

Ain't that a bitch?
ヤレヤレだぜ

Ow!
Interactive
Oh, oh
One more, one more

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