OneH

主にトレーニングとダイエットのブログ。それとプリンス。

I watch as the leaves turn from green 2 brown
And I know one by one they'll fall right 2 the ground
木々の葉が緑から茶色に移り変わってゆく
やがて一片ずつ地に落ちてゆくのだろう

あはれなり。

プリンスの曲で、このように季節の移り変わりが情緒的に歌われるのはとても珍しいように思います。他にぱっと思いつくところでは「Sometimes It Snows In April」には春なのに、といった情緒がありますが、ともかくこのように自然の情景が染々と歌われるのはプリンスには珍しく、特別な感覚があります。

素直で優しい旋律を持つこの曲は、私にとっては長年に渡ってケニー・ロジャースに提供された「You're My Love」と同じ枠にあり、折りに触れて心の片隅で癒しを与えてくれる存在でした。「You're My Love」の方は、「Originals」のリリースで実はおふざけで作られた曲だと知って、長年の願いだったプリンスヴォーカルのバージョンが聴けて嬉しくもありつつ何とも言えない気持ちになりましたが (笑)、その一方で、この「My Tender Heart」はロージー・ゲインズのヴォーカルの印象があまりに強く、まさかプリンスがヴォーカルを入れたバージョンが出てくるとは思いもしませんでした。

このため、作品のリリース的によくよく考えてみればそりゃそうだという話ではあるのですが、「Diamonds And Pearls」のスーパーデラックスエディションでプリンスヴォーカルの「My Tender Heart」が出てきたのはとても嬉しいサプライズでした。そして実際に聴いてみて、ロージーの力強いヴォーカルとは打って変わってとろけるような甘い曲になっているのにまた驚かされました。飛び抜けたヴォーカル能力を持つロージーには裁量を持たせられるためか、プリンスはガイドヴォーカルを入れるというよりもより自由に歌っていて、最後にはシャウトまでしたりして、とても楽しめる曲にもなっています。

ところでこの曲については、別に不満というわけではないのですが気になる点があって、それは歌の内容が失恋の物語になっているところでした。これはロージーの作詞によるものなのだろうと思っていましたが、それは勝手な私の思い込みで、オフィシャルポッドキャストを聴くと、実は元々ロージーが夫への愛の歌を書いたのを、わざわざプリンスが失恋の歌に書き換えてしまったのだということです。そのお陰でもののあわれな情景が描写されるようになったとは言えるのでしょうが、プリンスが正反対の歌に書き換えたのにはどういう意図があったのでしょうか。ロージーに対してそういう悲しい過去を持つキャラ付けをしようとしたのかな、なんて思ったりします。

ロージー・ゲインズのバージョンです。


昔書いた記事です。


[Verse 1]
I watch as the leaves turn from green 2 brown
And I know one by one they'll fall right 2 the ground
木々の葉が緑から茶色に移り変わってゆく
やがて一片ずつ地に落ちてゆくのだろう

And I try not 2 wonder if I'll ever see U around
'Cause just like the winter U came in with a roar
Then left without a sound
君に再び会えるかは考えないようにしている
君はまるで冬のように荒々しい咆哮と共に現れ
そして音もなく去ってしまった

I hope he loves U
I hope he really cares
'Cause any hope seems 2 die when U're not there
彼が君を愛することを願うよ
彼が君を大切にすることを願うよ
なぜなら君がそこいなければ
どんな願いも枯れてしまいそうだから

[Chorus]
My tender heart, my tender love is all I have 2 give
What makes U think that I could live without U
When I don't want 2 live
僕の優しい心、僕の優しい愛
それが僕のあげられる全て
どうして僕が君なしで生きられると思えるの
君なしで生きたくはないのに

[Verse 2]
I go 2 the park and sit under the tree
Where U would hold me, this was heaven
At least it was for me
公園を訪れ木の下で腰を下ろす
かつて君が僕を抱き締めた場所で
それは天国だった
少なくとも僕にとっては

And I lie in the dark
While U lied in your sleep
Oh how U told me U would love no other
Then U called out his name in your every dream
そして僕が暗がりで横になる中
君は眠りの中で嘘をついた
君は僕にもう他の誰も愛さないと言いながら
夢の中ではいつも彼の名前を呼んだ

I know the leaves fall when winter comes 2 town
But why did U have 2 let me down
冬が街に来れば木々の葉は落ちてゆくだろう
でもなぜ君が僕を落胆させなければならかったの

[Chorus]
My tender heart, my tender love is all I have 2 give
What makes U think I could live without you
When I don't want 2 live
僕の優しい心、僕の優しい愛
それが僕のあげられる全て
どうして僕が君なしで生きられると思えるの
君なしで生きたくはないのに

[Breakdown]
Baby, I can't do without you, girl
My mind say the show must go on
But my heart says how can it when my baby's gone
僕は君なしてはやっていけないんだ
頭の声は「やっていかなければならない」と言うけれど
心の声は「君なしでできる訳がないじゃないか」と言う

Oh how U told me that U'd love no other
Then U called out his name
Yes, U called out his name
And I, I couldn't take it, baby
So I walked out the door
But no sooner than I got on the other side of the door
U know what? I wanted U back
I wanted U back, baby, more than anything else in this world
Oh yeah, I'm hip 2 all those things
A strong man would never let his pride fall
But what is this stong man supposed 2 do when U are his all?
Ooh!
ああ、君はもう他の誰も愛さないと言いながら
彼の名前を呼んだ
そう、君は彼の名前を呼んだ
僕は耐えられず部屋を出ようとしたけれど
でもドアの向こうに辿り着くまでに気付いたんだ
君に戻って来てほしいんだと
そう、この世界の何よりも強く君に戻って来てほしいと願ったんだ
僕はそういうのはようく知っているさ
強い男とは決してプライドを捨てないものだってね
でも君がその男にとっての全てだとしたら
その男は一体どうしたらいいというのさ
ああ!

[Chorus]
My tender heart
My tender love is all I have 2 give
What makes U think I could live without you
When I don't want 2 live
僕の優しい心、僕の優しい愛
それが僕のあげられる全て
どうして僕が君なしで生きられると思えるの
君なしで生きたくはないのに

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「One Day We Will All B Free」はアルバム「Welcome 2 America」の最終曲です。オープニングからエンディングまでの展開が非常に秀逸なこのアルバムにあって、最後を締め括るのに相応わしい、深く、美しい曲です。誰が何と言おうとも、このアルバムは紛れもなく名盤です

この曲のメッセージには、個人的にアルバムの中心曲だと思っている「1000 Light Years From Here」とも共通するものが感じられます。このアルバムの楽曲群が書かれた2010年頃の社会情勢は、決して明るいものではありませんでしたが、サブプライム問題について言及される「1000 Light Years From Here」しかり、この「One Day We Will All Be Free」しかり、現状に向き合った上で、未来への夢と希望を歌としてしっかりとした形に作り上げていることに感嘆を覚えます。

また、歌詞の中では教会について触れられるヴァースがあります。教会を捨てた女性が歌われる「Born 2 Die」では、物語が不幸な結末へと進んで行くので教会への是非が曖昧になっているのに対して、この「One Day We Will All B Free」では、教会が明確に否定的に歌われているのが興味深いです。

ちなみにこの曲の終わり方は、個人的に「Anna Stesia」を思い起こさせて、少しドキッとします。「Anna Stesia」は私の選ぶ曲一覧に入れておきながらまだ書いていないので、いつか書きたいと思っています。


U go 2 bed, just 2 learn
It was all a dream
Day after day, just a yearnin'
4 something in between
全てが夢だったことを悟り
君は眠りにつく
日ごと繰り返される、淡い切望
間にある何かを求めて

Kneeling down beside your bed
Praying 4 a sign
And everything your mother said
Was just a waste of time
ベッドの脇でひざまづき
しるしを求めて神に祈る
そして母さんが言ったことは
全て無駄でしかなかった

But one day, one day, we'll all be free
けれどもいつの日か、いつの日か
僕らは皆自由になれるだろう

U go 2 church, just 2 be sold
Why U deserve 2 die
It's just like having your fortune told
But never asking why
ただ死ぬことの価値を吹き込まれに
君は教会へ行く
それは何の疑いも持たずに
占いを聞くようなもの

More like havin' one of God's creations
Tied up on a leash
Makes U wonder who controls the nations
If we never have peace
まるで神がお造りになったものが
ひもでつながれているようなもの
決して平和が訪れないのなら
国々を支配しているのは誰なのだろう

One day, one day, we'll all be free
いつの日か、いつの日か
僕らは皆自由になれるだろう

U go 2 school, just 2 learn
About what never existed
If your history only burns
It's better 2 resist it
ただ存在しなかった物事を教わりに
君は学校へ行く
でも歴史が燃えてしまうのなら
抵抗した方がいい

Keepin' it Franklin
Benjamin Banneker
Was never born a slave
And if George Washington never told no lie
Maybe we'd all be saved
そうだ、ベンジャミン・フランクリン
ベンジャミン・バネカーは決して
奴隷として生まれたわけじゃない
もしジョージ・ワシントンが嘘をつかなかったら
僕らは皆救われたのかもしれない

One day, one day, we'll all be free
いつの日か、いつの日か
僕らは皆自由になれるだろう

One day, one day, we'll all be free (x5)
Yes we will, yes we will
いつの日か、いつの日か
僕らは皆自由になれるだろう

One day, one glorious day, we will all be free
I'm talkin' 'bout U
I'm talkin' 'bout me
One day, one day, we'll all, all be be free
いつの日か、栄えあるいつの日か
僕らは皆自由になれるだろう
君のことさ
僕のことさ
いつの日か、いつの日か
僕らは皆自由になれるだろう

One day, one day, we'll all be free
いつの日か、いつの日か
僕らは皆自由になれるだろう

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また久しぶりの更新です。アルバム「Webcome 2 America」の7曲目の「Check The Record」を取り上げます。気持ちの良いロックな曲で、アルバムのメリハリを効かせるのに一役買っています。

個人的に、この曲はまず「God Is Alive」を彷彿とさせるうねるようなリフがポイント高いのですが、さらに面白いポイントとして、1分32秒からのギタープレイを声真似でやっているというのがあります。

そういえば、2020年に発表された「Sign O' The Times Super Deluxe Edition」は素晴らしいリリースだったのですが、少し勿体ないと思うことがありました。それは「The Cocoa Boys」という曲です。従来はホーンのパートをプリンスが声でやっている未発表バージョンが知られていたのですが、そのホーンの声真似が異様な雰囲気を醸し出していて、とても面白い曲でした。リリースバージョンではそれが本物のホーンに置き換えられていて、全体としても上品な仕上りに変わっており、それはそれで完成品を知ることができて良かったのですが、少しモヤモヤする気持ちが残りました。

そんな個人的なモヤモヤを吹き飛ばすかのようなプリンスの声ギター。ホーンと違って自分で弾けるのに、なぜわざわざ声でやっているのかよく分からないのもとても良いです。

この曲は2013年に一度ライブで演奏されており、その音源もネットで確認できます。興味深いことに、そのライブバージョンでは歌詞が全く異なる内容になっています。個人的に、アルバムに収録されているバージョンの歌詞は少しばかりおイタが過ぎるというか、少し意外に感じるのですが、「When She Comes」がアルバム「Hitnrun Phase Two」で違う歌詞で書き直されたように、もしこの曲がプリンス自身の手でリリースされていたとしたら、違う歌詞でリリースされたかもしれないな、と思ったりします。


One, two

Let's check the record
See what it said
Seem like your girlfriend
Was in my bed
She called me first
No rendezvous
This sounds like drama
Now whatchu gon do?
記録をチェックしよう
何が起きたかみてみよう
どうやら君のガールフレンドは
僕のベッドにいたようだ
先に電話したのは彼女の方さ
ランデブーじゃない
これは一騒ぎになりそうだ
さて君はどうする?

The record
Check the record now
The record
記録だ
記録をチェックしよう
記録だ

She tried 2 tell me
("I tried 2 tell U")
As though I cared
She said U missed her
And now she's scared
U can't mislead 'em
Even though she's young
She wants her freedom
She wants 2 run
彼女は教えてくれようとしたんだ
僕が心配していたかのように
君が会いたいと迫るから
彼女は怖がってる
誤魔化しは効かないよ
彼女はまだ若いけれど
自由を欲しがってる
彼女は逃げ出したいのさ

Mm, it's about, it's about
The rеcord
Let's check the rеcord now
Check, check the record
記録だ
記録をチェックしよう
記録をチェックしよう

We take her places
She needs new faces
Out of the choir
She plays with fire
僕らは彼女を連れ出すのさ
彼女には新しい顔ぶれが必要だ
聖歌隊から抜けて
火遊びに手を染めるのさ

She'll never be a mama
If she stay wit U
This sounds like drama
But whatchu gonna do?
(Whatchu gonna do?)
If it makes her happy
Can it be that bad?
Like Sheryl said
It might be the most favorite mistake I've ever had
彼女の魅力を引き出すには
君じゃ足りないのさ
一騒ぎになりそうだ
だけど君はどうする?
それで彼女は幸せになるのなら
そんなに悪いことなのかい?
シェリルが言ったように
これは僕が今までにした過ちの中で
一番のお気に入りかもね

Let's check the record
See what it say
Seem like your girlfriend
(What?)
Was in my bed
記録をチェックしてみよう
何が起きたか確認しよう
どうも君のガールフレンドは
僕のベッドにいたようだ

I don't think so
I don't think so
U know what?
U better check, check, check
The record
It's about, it's about
The record now
Ooh
Yeah
The record
The record now
The record

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